【2024年6月版】デットファイナンスに興味がある財務担当者向けお薦め参考文献 実務編② 金融機関側の視点

融資審査[第3版]

融資審査の実務を構造的に理解することができます。企業の財務担当者として着任しデットファイナンスについて知りたくなったとき、最初に読んでいただきたい本と言っても過言ではありません。

第15次業種別審査事典

1,600業種を収録し、業界毎に市場の規模や動向、関連法令、業界団体、代表的な資金ニーズ、利用できる制度融資等の情報がコンパクトにまとめられています。自社の説明資料の構成を決めるときや、内容に抜け漏れがないか確認するときに参考になります。

第5版 貸出稟議書の作り方と見方

2011年11月発行。
貸出稟議書のフォーマットを知ることができる点が、企業の財務担当者からみて嬉しいポイントです。金融機関側からヒアリングを受ける内容を事前に予測した上で、資料の準備をすることができます。貸借対照表・損益計算書の勘定科目毎にチェックポイントが記載されている表も、活用範囲が広いです。

イメージと銀行の見た実力はこんなに違う 会社の格付 有名企業56社の格付を公開

巻末付録のスコアリングシートには、金融機関側が融資を検討する際の評価ポイントが列挙されており、資料作成時の情報整理に役立ちます。例えば、債務償還年数やインタレストカバレッジレシオ、流動比率、売上高経常利益率、業歴等の数値が挙げられています。

現代語訳 銀行業務改善隻語

昭和2年(1927年)に書かれた本。銀行員向けの書籍ですが、生業としてお金を取り扱う者の心構えが説かれていると捉えます。立ち居振舞いに関する記述だけではなく、企業やビジネスパーソンを見る際の知恵がふんだんに盛り込まれています。余談ですが、読み進めると戦前の知識人の語彙力に圧倒されます。勉強不足を痛感いたしました。

(順不同)

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