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【ゲーム配信】カプコン:ゲーム映像配信の制限について

■ざっくりまとめ

>著作物に関するQ&A
>Q ゲームの画像やプレイ動画(実況含む)を動画サイトやSNS・個人サイト等に掲載したり、ライブ配信を行っても良いですか?
http://www.capcom.co.jp/support/faq/others_website_037152.html

詳細は上記を閲覧していただき…。

・カプコンの画像、映像は基本的にカプコンの許諾なくその掲載や配信を許可しない。
・PS4の配信機能など、ゲーム機の機能に限り、録画、編集、配信は可。
・権利のある印刷物、グッズ、楽曲等、すべてに及ぶ。
・法人は別途、相談。

■初動の影響

・PS4等で垂れ流しやトリミングされた対戦動画の配信をしていた人には問題ない。
・キャプチャボードで取り込んだり、PCで編集していた人はその配信を禁止される。
・PS4等にない、実機やレトロフリーク等からキャプチャした動画は配信は禁止となる。
・許諾なく、ゲームセンターでの大会動画などの配信が不可に。

■振り返り

カプコンに限らず、一部の「配信OK」を発していたメーカー以外の動画の配信については、権利者が権利を保持しつつ、ユーザーがその権利を著しく侵害しない限り黙認する、という姿勢を取ってきました。

「はみ出したらいつでも刺すぞ」という姿勢を見せつつ、明確な判断基準を回答しないことで、メーカー側が臨機応変に対応できるようにしていたわけで、ここにきて、より具体的な制限事項を書面で出したのが特筆すべきことです。

■懸念事項

実際のところ、ユーザーに対してのアクションはこれまでと変わらないと思います。あるとすれば、任天堂のように、動画配信サイト等、サービス提供者に対しての呼びかけを行っていくのでは。

影響があるのは、個人で活動しているプロゲーマーやゲームセンターなど、
半公式で動かざる得ない立場
に対してでしょう。訴えられる可能性はないものの、ゼロではない。訴えられた場合の損害が大きすぎる。一部のメーカー系ゲームセンターで録画や配信をやらないのはこれが理由です。

許諾を取れば、特定の条件下で配信を行うことは可能だと思います。
逆に言えば、許諾を取らなければ配信を行うことができなくなるでしょう。
カプコンにしても、今回の声明を出した以上、グレーの立場を取ることが出来ません。

今回の背景にあったような野放図を起こさないために、許諾はタダではありません。上記URLからいける法人向けページには「キャラクターライセンスビジネス」について書かれています。彼らに、配信ごと、タイトルごとに、許諾を取る体力(時間的、金銭的)はあるでしょうか。

■最後に

今回の件で、配信やイベントに関しての動きが大きく変わる可能性がありますし、ただの牽制で、何も起こらない可能性もあります。

しかしながら、半公式の立場の方々が「ダマ」でやっていたというのも事実で(買った商品に上映権が含まれているか議論もあるし、イベント規模や内容によっては許諾を取っていたとは思いますが)、これまでグレーでやっていたものをホワイトでやるにはどうやっていくのか、今になって、その残っていた宿題に取り組んでいかねばならない時期になったのかもしれません。

他のメーカーの動きも注目されます。多くの版権モノを抱えるとバンナムとか…(最近、ガンダムのゲーム出ましたね)

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