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小説(自作)

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人生でやり残したことの一つに小説を書くこと。とりあえずやってみます
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記事一覧

マリア様はご機嫌ナナメ 36 四月は別れの季節

 僕は大学を無事に卒業した。戸越の アパートの大きな荷物を処分して、大阪のそれぞれの実家…

長慶 裕道
1か月前

マリア様はご機嫌ナナメ 35 どんな未来

 僕たちの大学三年間はこんな感じで終わり、僕たちは四年生になった。  思えば貧乏な僕を大…

長慶 裕道
1か月前

マリア様はご機嫌ナナメ 34 マリアのボーカル

 この年はしのぶさんは国営放送の長編ドラマの主役の仕事が忙しく、番組は麗子さん、マリア、…

長慶 裕道
1か月前

マリア様はご機嫌ナナメ 33 平穏な日々

 年が開けて春になり僕は三年生になった。大学も順調だし、バイトの仕事も楽しい。マリアは年…

長慶 裕道
1か月前

マリア様はご機嫌ナナメ 31 大晦日の歌合戦

 アメリカから帰って僕たちは何時もの日常に戻った。アメリカ旅行の 珍道中の話は反響も大き…

長慶 裕道
1か月前

マリア様はご機嫌ナナメ 30 四人組、アメリカへ行く

 オールナイトの月曜日は四人組、しのぶさん、麗子さん、マリアと僕。仲良く遊びののような番…

長慶 裕道
1か月前
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マリア様はご機嫌ナナメ 29 マリアがスター?

 反響は凄かった。ライブそのものに関する賞賛も多数あったが、「進堂マリアって誰?」というマリアへの問い合わせも多く含まれていた。  浅田さんが興奮気味にハガキみ目をt通してる。 「進堂ちゃん、進堂ちゃん」 僕は「来た」と思った。 「マリアちゃんに関するハガキが多いな。勿論、ピアノの演奏も好評だけど、いきなり彗星のように現れた美少女ピアニスト。彼女はどんな人っていう問い合わせがたくさんあるよ。強引で、向こう見ずで、しかも狂暴な黒の衣装を着た魔女」 浅田さんはすっかり僕がいつも

マリア様はご機嫌ナナメ 28 クリスマス・ライブ

 そこへしのぶさんが通りかかった。 「あら、楽しそうじゃない」 「あ、しのぶさん、おはよう…

長慶 裕道
1か月前

マリア様はご機嫌ナナメ 27 マリアの伴奏

 「進堂ちゃん、なかなか良い感じじゃない」 浅田さんは機嫌が良い。 「けっこう大変なんです…

長慶 裕道
1か月前
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マリア様はご機嫌ナナメ 26  白石麗子。見参!

 「進堂ちゃん、ちょっと」 呼ばれたので浅田さんのデスクへ行った。 「十月の番組の改編で、…

長慶 裕道
1か月前
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マリア様はご機嫌ナナメ 25 素敵な、しのぶさん

 僕の職場の様子を少し話しておこう。ラジオ局だから、アナウンサーが話してそれを放送する。…

長慶 裕道
1か月前
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マリア様はご機嫌ナナメ 23 マリア様立ち上がる

 その日、僕はバイト明けの重たい体を引きづってアパートに戻った。重い足でアパートの階段を…

長慶 裕道
1か月前

マリア様はご機嫌ナナメ 23 新しいバイト

 とにかく僕たちにはお金が必要だった。学費と最低限の生活費は持ってきたけど、生活費は僕一…

長慶 裕道
1か月前
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マリア様はご機嫌ナナメ 22 戸越銀座

 高田馬場へ出て大学へ行った。 「わ~これが早稲田か、わが宿敵か、この野郎、おかげで私まで東京に来る羽目になったわ」 強引についてきたくせにそれは無いよなと僕は思ったが、この性格は直らんろうなとも思った。  学生課でいろいろ手続きをして、二人で暮らせそうなアパートを探しに僕らは東京中を歩き回った。楽しそうにはしゃぎながら不動産屋を廻マリアだった。  「良いよねさっきの部屋、カイの大学にも近いし」 「良いよねここも、落ち着いていて」  大学に近いと家賃は高い、遠くなると安く