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朝が来る

4:16
目が覚める。元々完全な夜型だから、朝日が見れたのは気合を入れて絶対見ようと思った旅行先のことくらいでしかない。
最近は8時間のアラームをセットしても、アラームの4時間前に目が覚めてしまうことが多くなった。以前の私が知らない時間帯を生きている。

そういえば、日の出が4時代だったことを思い出す。
起きてしまったのだからと思って日の出を見に屋上に向かう。

今日は曇天だった。
日の出を待ってはいたが、景色はすでに明るかった。
太陽が出る前も、曇っていてもこんなに明るいのかという驚きが起こる。

せっかく起きれたのに曇天か。日の出は見れるかなと思いながら待つ。
日の出を見るという行為よりも、日の出を待つという行為もいいなと思ったりする。

日の出の時刻が近づく。
曇天の空でも場所によって雲の厚さが違うことに気づく。
雲があつい部分はまだ夜のようだし、あつい雲に囲まれた薄い部分をみると、桃色にだんだん染まっていく雲も見れる。


空を見渡すと全てに表情があり、一つとして同じものはない。私は飛行機に乗るときに必ず窓側にする。夜明けを見たいから。だから飛行機に乗った時はタイミングが合えば必ず雲の上の夜明けを見るようにするんだけど、日常で空をずっとぼーっと見上げることってないよなと思った。

私は森も川も海も自然が好きだけど、都会ではすぐ自然にアクセスすることができない。
空はどんな時でも感じられる誰しもに開け放たれた一番身近な自然だと思った。


東の方角は曇っていて、日の出自体を見ることはできなかったけど、北の方向のだんだんピンクが濃くなっていく雲を見ながら朝日を感じ取る。
最近夕陽を見ることを日課にしようと思って、夕陽を待っているけど、朝日を見るのはまた違う感覚だった。

「当たり前のように朝が来ているけど有難いよな」
という感覚になった。


頭がぼーっとしている。
睡眠不足は酔っ払ってる状態と同じという話をどこかで聞いて、確かにこの感覚は体内にアルコールが入ってるのと似ているなと思った。
そろそろ眠い。

もうひと眠りしよう。一度眠ったら、今日朝日を見たこととその感情は夢の中の出来事になってしまうような気がしたからnoteに記録しておくことにした。

次に起きるのは何時かな。

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