M@STERPIECE

野本です。

久しぶりのNote記事。嬉しい話題を上げたかったところですが、悲しい話題になってしまいます。ご了承ください。

本題はバーチャルYouTuber(以下、「VT」と表記。)「さくらみこ」の復活ライブで、「The IdolM@ster(以下、「アイマス」と表記。)」の人気楽曲である「M@STERPIECE(以下、「マスピ」と表記。)」のカバーを公開したことに関係する炎上問題について。

私の見解を話す前に、個人的にどういう考え方を持ってるかを説明します。

かく言う野本、「アイマス」はアーケード版ゲームの稼働初期から追い続けたコンテンツでありまして、「マスピ」に関しても、どういうバックボーンがあるかも含め、思い入れの強い楽曲であることを強く認識しております。

逆に、VT界隈に関しては、そこまで興味を示していません。というのも、VTの活動構造を考えたときに、「あくまでCGやイラストの皮を被った芸能人及びその所属事務所」であり、扱いは芸能人と同じ扱いでよい、という見方があることが挙げられ、そこまで芸能人に興味がない私にとって、注目すべきコンテンツではないという判断をしていました。
むしろ、VT界隈における管理運営のルールとなるべきものが存在しない状態にある中で、いちコンテンツとして成立してしまったため、地下アイドルに関連する問題と同じ騒動が頻発すると考え、好意的な見方はあまりしていなかったのが現状です。

そういったバックボーンがあることを認識していただいたうえで、私個人の見解を申し上げると、真っ先に思ったのは「がっかりした」です。しかも、「アイマスを信奉している『ファン』を名乗る連中」に対して。

まずもって、「マスピ」はアイドルたちの夢について綴った楽曲であります。それに共感することはすなわち、アイドルを見守る我々も、同じ夢を見るために応援することと同義だと私は考えます。
であれば、たとえコンテンツが違えど、アイマスを愛する人間は「マスピ」を歌うすべての歌い手の夢を応援すべきではないか、と私は考えます。

ところがどうでしょう。上述の騒動の際に発せられたコメントは、VT界隈に対する嫌悪感そのものではありませんか。
個人的な考察として、仮にこの楽曲を「ラブライブ!」や「BanG Dream!」界隈で歌われたとしても、同じ反応を起こすということが容易に想定されると思います。

アイマスファンって、そんな狭い度量の人間たちだったんですか?
アイマスに関わったすべての人間が、こんなコメントを聞いて、幸せになれると思ったんですか?
そう思うと、アイマスを追いかけたいちファンとして、本当に残念でなりません。

もちろん、VT側に対する不信感や運営の落ち度など、VT側においても改善すべきだったり考慮すべき部分は多分にあるかもしれません。
ただ、この楽曲を歌ったことに対して、素直に「ありがとう」を言えないアイマスファンが大勢いたことを、俺は悲しく思います。
それは、「マスピ」が語り継がれるべき歌であるからこそ、なおさらにそう思います。

「masterpiece」という単語には、「傑作」という意味があります。
過去の楽曲シーンにおいて、「傑作」とされる楽曲はいずれにおいても、皆が語り継ぎ、歌い継いできた歴史があって「傑作」となりえています。
「マスピ」を本当の「傑作」にするなら、今回の一件はアイマスファンも含め、大いに反省すべき「事件」だと考えます。

アイマスの歴史には、「9・18事件」という、コンテンツそのものの存続に関わる事件がありました。
律子ファンとして当時の流れを知っている私ですが、その後は制作もファンもお互いが歩み寄る形で収束し、「Jupiter」も今やコンテンツの柱として立つ存在となっています。

しかし今回の事件は、これとは異質かつ同規模の問題である、と私は考えます。コンテンツが多岐にわたり、ファンの裾野が広がっているからこそ起こり得る事件だと考えています。
もちろん、VT側の落ち度があれば、ここまでの論調にはなりません。
ですが、今回はそれ以前に、アイマスファンとして危惧すべき事案であると考え、筆を執りました。

私は、「ラブライブ!」と「アイマス」がライブで共演したように、VTとアイマス楽曲が共演することで、さらに「アイマス」というコンテンツの価値が上がるものだ、と考えています。
もちろん、一概にそう言えるものではありませんし、VT側アイマス側双方の運営がどう考えるかも考慮する必要があるかもしれません。
ただ、私はアイマスが大好きです。
だからこそ、大好きなアイマスを嫌いになるようなことを許すつもりはありません。

「アイマスファン」の皆さま、ぜひともご自愛を。

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