見出し画像

中国語にある、日本語にない面白い言葉の概念は何ですか?[Quora回答微調整版]


────「月光族」────

随分前になりますが、この単語を知った時にはシビれました。

一瞬MALI○E MIZERとか昔のビジュアルバンドやその追っかけを連想するかどうかはさて置き、この単語の素晴らしいところは、意味の覚えやすさ&汎用性の高さです。

「毎月全部使い果たす」なら「月光族」、「毎日(一日の終わりに)全部使い果たす」なら「日光族」、そして「週の終わりに全部使い果たす」のが「周光族」という訳ですね。

「光」は通常、動詞の後ろにつけると「我都忘光了!(全部忘れちまったよ!)」のように、「すっかりホニャララしきった/し尽くした」という意味があるので納得なのです。
納得ですよね?納得してください。

「躺平族」は、近年日本でも取り上げられているので、ご存知の方も多いかも知れません。
これも日本語に直訳できない単語かなと思います。無職でもないし、ニートでもないし…。(※)
それにしても、すぐ何かしらの族にしたがる法則の謎。
上班族(サラリーマン/OL)とか、低頭族(歩きスマホしてる人)とか、路怒族(乱暴な運転/煽り運転する人)とか…色々あります。

あ、日本にも竹の子族とか居ましたね。(古い)

※日本においては、ニートの定義が「家事/通学/就業/職業訓練を行っていない15~34歳」であるため、躺平族とは異なる。中国語にするなら「啃老族」や「尼特族」(これは音訳)が近い。

厚生労働省公式サイト より拝借


最後の族は、こちら。

日本語ありました。金利生活者の事です。初めて使いましたこの単語。
金利族とは言わないんですね。そこは食利族。
⎛* '༥' *⎞モッチャモッチャ

よろしければ皆さまも是非、中国語の新たな族を探す旅に出かけてみてくださいまし。
でわでわ。


▼今回の参考辞書▼
Wikiシステム中日辞書「北辞郎」

▼自己紹介的なもの▼
時々HiNativeにハマり、日本語についての質問に中国語で答えたりしています。
翻訳養成学校ISSインスティテュートさんのブログにて、「授業体験レポート 2019秋 中国語編」の連載を担当していました。何かしら参考になれれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?