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島でのお看取りについて 多良間島⛴3日目 5月15日

今日もマスターお勧めの場所に連れて行ってもらいました。
少し沖合の方まで連れて行ってもらい、ウミガメの群れと遭遇!
マスターは潮の流れとかをみながら海の潜る場所を決めていて、さすが海と共に生きる人だなと思いました。
夜はマスターと缶チューハイを飲みながら食堂で、今まで見てこられた景色や経験されてきた事の話を聞いてきました。幅広い職種を経験されていて、「お金なんていくらあっても足りないんだから、それだったらやりたいことやり尽くしておいでよ。」とのお言葉いただきました。
マスターがいなければ、多良間の海もいろんな人との出会いもなかったと思います。本当にありがとうございました!
もし皆さんが多良間島にこられたら、CoCoハウスに泊まって、ご飯つきの宿泊をオススメします👏

多良間島でのお看取りについて

多良間診療所にお話し聞けるか電話したんですけど、先生は当日不在で代理の先生が来られていました。コロナもあるしお話や見学は県の協会通してから来てほしいとの事でした…。
地元の人にどうやってアポ取ったらいいか聞いてた時は、直接聞いたらいいよとの事でそうしたのですが残念🥲

ホテルのスタッフさんとお話ししていたら、家でおじいちゃんおばあちゃんを看取られた方がおられました。
死期が近づいてきたらこの多良間島でも先生が往診に来られていたようです。
私たちの滋賀では、家で看取るとなると体調の変化時にはなるべく早く対応できるように、看護師の訪問の回数を増やしてケアをしていました。
体調の管理だけじゃなくて日常生活の中のおむつの交換や清潔の保持はどうされていたのでしょうか。福祉用具とかもないし、褥瘡の予防等もどうされていたのでしょうか、そもそもそれらの家族指導は誰がされていたのでしょうか。
こうやって振り返りながら書いていると、島という環境の中で家で看取るってすごく稀な中、色んなこともっと聞いていたら良かったと反省です、、。

⏩LINE交換していたので後日お時間もらって30分ほど電話でお話し聞かせてもらいました🙇
親戚に訪問介護している方がおられたようで、その方から指導を受けながら約1年半。親戚含めて皆で協力しながら介護を続けておられたようです。
普通のベットしかないから電動ベットは注文して船で届けてもらったようです。
病気を持つ本人は身体的にしんどくて、家族に八つ当たりすることも多々あったようで泣きながら介護されていた時期もあったとのことです。
「介護って責めたらいけない」とおしゃっており、訪問看護という仕事をしてきたからこそ、ご家族様の家での介護の大変さや葛藤を目の前で見てきたので、その言葉の持つ重みをひしひしと感じてきました。
そんな中でも、介護する中で一緒に折り紙をしたり、車椅子がないから車に直接乗せて海を見せてあげたお話など、心温まるお話も聞くことができました。
訪問介護はあるみたいだけど、訪問看護ステーションは島にない中で、きっとご家族さんが沢山協力されて、お家でのお看取りを実現することができたんだと思います。
医療の充実というのは現実問題厳しいかもしれないけど、このご家庭のように介護のスキルを持っている人が少しでもいることも、お家での介護を継続していく中で必要なことなんだと気付かされました。
医療職者がいなくても、家族でできることもある。そんなことをもっと色んな人に知ってもらう機会が増えたらいいなと思いました。

このご家庭では棺桶は自分たちで作るらしいです。
その棺桶を下の写真の箱に入れて、みんなでお墓まで持って行かれるそう。
この時お医者さんも参列されたらしいです。

まだ表面上しか知ることができないけど、とてもとても貴重なお話を聞くことができました。

民俗学習館の資料にて

夕方は八重山遠見台に行って、ぼーっと島の景色を見ていました。
さとうきび畑と海とすごい風の音。
みんなが言う「何もない」からこそ、島の人や歴史に触れる機会を作ることができるわけで。この良さを大切に思える感性をこれからも大事にしながら、自分の思ったことを言葉にする力を養っていって、もっと様々な表現で伝えていくことができたらいいなと思います。

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