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小藪大説教の感想

【小籔大説教~あなたの悩みを説教全開で解決しまくる笑いゼロの2時間30分を仙台で!~】を見てきた
主催は仙台放送でゲストは2丁拳銃であった
内容としては事前にアンケートで悩みを募集し、それを書いた客席の方を芸人の小藪千豊さんがコールし、その方にマイクが渡され、悩みを小藪さんに話し面白く適切に回答するという形だった
後半から二丁拳銃が解答側に参加し、それは4時間ぶっ続けで行われた
悩みを相談する方々はキャバクラ嬢、中学三年生の青年、新婚の旦那さんなど様々だった
恋、仕事、家族の悩みが主であるそうだが、小藪さんのプロとしての彩ある受け答えの面白さには大変に笑った
個人的に興味深いと思ったことは、17歳の女子高生にまつわる事象だった
彼女の悩みは母親と喧嘩をしてしまい、喧嘩をしたくないとの事だった
ご両親と3人で来場しており、小藪さんは隣に座る着物姿のお母様にもマイクを持ってもらい、お互いの心情が話されていた
どうやらかなり厳しい家庭らしく、塾に通った後にお稽古に行き、帰宅後勉強をさせられており、門限は6時だそうだ
高校生の彼女は現在志望校に合格し、大学入学まで時間がある状況であられる
そんな中6時の門限と帰宅後の勉強を継続して強いるお母様の厳しさに、不満をもっておられた
小藪さんは的確な場回しをし、皆を笑かし、最終的にどうするかはその家族に委ねていた
このキャパ約1000人程の会場には、老が多いにしても違った年代と性別の様々な方がいた
客中で一つの家族がそういった環境であることは、分母を大きくすれば今だにそういった家庭は日本に数多く存在しているようも思えるが、なかなかで意見交換をする環境は少ない
お母様のような少数派の価値観の異なる方が大衆がいる中で自信をもって意見を放たれる瞬間に、あざ笑うような声や悲観的なざわつき、意味不明な拍手等が起こっていた
デフォルトでは考えられないような事象が刹那的に沸き起こり、すべてをごちゃつかせてまた次に向かってその場は流れていく
生き物のように動いている様に思えた
マスメディアやネット、普段接している方々との情報交換の中で作り上げられる私の【普通】が、こういったイベントでその生物に破壊されたように思え、心地良かった
それはピークタイムの中箱でのオーディエンスのグルーヴの揺らぎにも似ている
これが私は好物なのだと、小藪さんのおかげで再確認した次第である


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