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澤の湯について

山形は上山市の澤の湯にて入浴をした
澤の湯は温泉の湧出により近隣の地区民の町内の発展を図るため、町内の有志13人が発起人となり、寄付金を集め大正11年に開設している
その後昭和42年に改築されていたが、一般家庭へのお風呂の普及、運営者の高齢化、慢性的な赤字などから一度廃業した
解体の方向に動く予定だったが、NPO法人かみのやまランドバンクさんが買い取りをされ、改修に着手されるのですが改修資金1600万円のうちの300万円が足りずクラウドファンディングを行われ達成されている
そして、2022年5月改修が終了し、再オープンされた
その情報を人づてに入手し、どんなもんか知りたく入浴しに伺った
大体の山形の旧施設ではインターネットでの情報を公開しておらず、公開していても5年前などの情報である
その情報には旧カミンである二日町プラザの駐車場を使用するようにとの事が記されていたので、そちらに駐車した
澤の湯までの道のりは約8分で、温泉街を西のほうに上がっていった
道中、菊屋という旅館がある
こちらは温泉旅館ではない
看板を見ると時間貸しをしていたので、経営が困難でありながらもあらぬ方向に試行錯誤をされている様子が伺えた
あずま屋さんを右に見て左側に新湯の無料駐車場があった
こちらに駐車するべきだったのだろう
細い道幅の道を直進すると左手側にはたや旅館がある
ここは上山のハードコア温泉宿であり、浴室には男性の浴室には女性のシンボル似た石、女性の浴室には男性のシンボルに似た石がある
私はこちらのヘビーユーザーで、町田康をこちらでひたすらに読みまくっているわけである
そのはたやさんをしり目に直進し左折する
左手側にはかなりの荒み切った廃墟があり、そこを抜けてT字路の角の左側が澤の湯だ
入浴料は350円であり、以前は入浴料は150円で洗髪料が150円である
洗髪料とは、洗い場にて頭を洗う場合に支払う料金である
洗髪料金を支払うと白いアクリルの薄い板と蛇口のひねるところを渡される
洗髪を行う際には蛇口のひねるところのない蛇口にひねるやつを装着し、薄い板をおいて洗う
改修後は洗髪料込みで350円だった
番頭さんに350円を渡す
最近の温泉は大体が券売機での支払いだが、こちらは番台の方に直接料金をお渡しする
これはいい
温泉来たぞ感が増幅された
暖簾をくぐって脱衣所に入る
鍵があるタイプとないタイプの脱衣を入れるスペースがあった
鍵があるほうに脱衣し、銀色の横の出っ張りを押すと平たい銀板が浮き上がり施錠される
大体はこの鍵に輪ゴムが装着されており、それを手首などに巻いて浴場へ向かう
ちなみに私は左足首にいつも巻いている
黒いタイプの伸縮性のない輪ゴムだと手首に装着するが、動くとばりんばりん鳴って私は嫌である
しかし、この鍵に輪ゴムが装着されていなかった
これは初だった
ガラス張りの引き戸を引いて浴場にインした
10畳ほどの浴場に丸い湯舟があり、左サイドに二2つの洗い場があった
リンスインシャンプーとボディーソープがあった
おそらく100円ショップのボトルに業務用のソープが入っておられるパターンのものだった
ちょっとランクの高い温泉のソープは資生堂であることが多い
資生堂は民間洋風調剤薬局から始まっており現在は女性用化粧品のイメージが強いが、環境にも優しい商品という理念も持っておられることからもそういったことにも目を向けてかつ絶妙な品質と金額を保っておられることが中間の位置にある温泉施設においてチョイスするのが資生堂なのであると思われる
そして、こちらのリンスインシャンプーはライオンのレオナスと思われる
洗体後、入浴した
ぬるくおそらく40度前後と思われる
上山の公衆浴場は大体がかなり熱く、水を入れると常連の方が怒るのでやらないようにするという暗黙のルールがあるわけだが、今回の改修にあたって公衆浴場のルールから改善し新たな来客を求めて試行錯誤していると思われる
先客の年配の方に「よく来られるんですか」と話しかけさせてもらった
温泉好きであるらしく、山形の様々な温泉に足を運ばれているそうで温泉談議に花を咲かせた
帰り際に番台の方に「いいお湯でした また来ます」と声掛けを行うと「今度テレビに出るんで見てください」と満面の良い笑顔で返事をしてくださった
テレビは見るつもりはないが、本当に澤の湯が存続出来てこの湯に入れて、うれしく思った


おそらくの情報
営業時間6:30~22:00 ※12月~2月は6:30~
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
毎月1日、15日休み
休憩所あり
(かけ流しとあるが、おそらく加水)

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