ランタンパレードさんの新譜を聴いて


​2021年8月14日にデジタルリリースされた
​​ランタンパレードさんの【love is the mistery】を聴かせて頂いた
​​私は、氏の2005年リリースの【LANTERN PARAD】のメロウでポップなサンプリングの打ち込みが大好きで、何度も聴いてきた
​​私は数年前に、下北沢から明大前の漫喫にドラマで借りた5枚で1000円のCDを代々木公園のフリマで買った茶色いリュックに詰め込み、サッポロビールを呑みウォークマンで【LANTERN PARADE】を聴きながら己で水色にスプレーで染めたドンキの自転車を漕いで向かっていたら、甲州街道で職質をされたほどのランタンパレードフリーク男である
​​感無量であった(帰りに同じ警官に二回目の職質をされた)
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​​2011年頃にはランタンパレードの打ち込み期が終わり、バンド編成での音源がリリースされ聴いたがしっくりこなかった
​​この度の新譜も通勤時に車でサラッと聞いた時にはピンとこなかったのだが、Twitterにて松永良平さんが絶賛していて自宅のスピーカーでじっくり聞いてみたら、とてもとても味わい深かった
​​最初グルーヴはあまり感じられず、暖簾に腕押し感というか、カラカラっとした雰囲気があったのだが、耳を澄ませているとメロディーがとてもメロウでディスコっぽい構成になっていて、落ち着いているのに胸の奥がうきうきしてくる
​​ベースが曽我部さん、ドラムがどついたるねんの浜さんと、鍵盤がGO MAX GODAさんという布陣であったのだが、ランタンパレードの情緒的なところとポップなロック的な布陣との作用によるスカスカバランスが、暑い夏の山々にからっ風が吹き抜ける様な爽快さを生んでいた
​​また、詩の世界観も意味がわかるようなわからないような、そこらへんのへこたれた神経質なにいちゃんのような感じで、謎めいた不思議な感じの印象になり私は好きである
​​【水月、うきよ】という曲では同じワードの繰り返しと、からからディスコ感が顕著にあり、特に好きである
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​​以前、雑誌でランタンパレードさんのコラム的なものがあり読んだのだが、ハードコアのライブでうんこをもらしたものがあり、しかしその事を大ごとにせず(そういえばうんこもらしてたよね)位の感覚が好きだ、という内容だった
​​そのうんこOKなラフな感じでハードコアのライブに行かれているのに、ランタンパレード的な曲を制作しているのがとても最高だなと思った


​​ライブで今のランタンパレードのスカスカ感を、甲州街道で職質されへこんだあとに渋谷オーネストあたりで感じたい
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