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PATSATSHITを読んでの感想

やっている、をしている人がいたとしてそれをやっているもの同士で通念した時の感じでの形成される関係はある
ふんわりとした共感の元、慣れ親しむ繋がりに近い
それは連帯や団結のような枠組みをもって広がりそうである
それが、生まれた時から気に入らない
それから逸れながら、騙さないで生活したい
サンドバッグを声を出しながら全力で叩く
皮と皮が弾ける衝撃音とチェーンで繋がれたサンドバッグが天井へ伝える振動による断続的な地鳴で、道場内の覇気は上昇する
スパーリングにおいて、目線が交錯する瞬間で選手の全てをお互いが理解し合って拳を差し出し合う
つられて空気は高揚してゆきグルーヴはすぐさまてっぺんまで上がっていく
BPMはいつまも加速する
言わずとも感じ、高揚し伝えなくとも伝わっている関係がある
そのような空気を作り上げたく、生きている
それが好ましいと思っている
それが見たい
その見たかったものはPATSATSHITには確かにあった
サンドバッグを叩くグローブの中は硬質で強く握られて、汗は弾け、赤い拳は完全に己に宛てられている
他の誰がどうサンドバッグを叩いているのかも、地べたから察知されながら
私は確かに高揚させられたし、目が据わってくるのです


PATSATSHIT

2024 年5 月5 日 第一刷発行

著者
DJ PATSAT

発行所
タラウマラ

〒533-0032
大阪市東淀川区淡路 4-8-3

装丁・本文デザイン
呉松慶吾

印刷・製本
イニュイック

https://tarahumaraaw.thebase.in/items/86928991

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