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鳴子温泉について

鳴子温泉に行ってきた
鳴子温泉は宮城県(旧国陸奥国明治以降は陸前国大崎市鳴子温泉にある温泉で福島県の飯坂温泉、宮城県の秋保温泉とともに奥州三名湯に数えられた国民保養温泉地である
温泉に関心のあるお方に鳴子のお湯の良さをご教授して頂き、この度足を運んだ次第であった
鳴子温泉は9種の泉質があり「温泉のデパート」と言われてる
①    単純温泉(単純温泉)
②    重炭酸土類泉(炭酸水素塩泉)
③    重曹泉(炭酸水素塩泉)
④    食塩泉(塩化物泉)
⑤    芒硝泉・石膏泉(硫酸塩泉)
⑥    明礬泉(硫酸塩泉)
⑦    緑礬泉(鉄泉)
⑧    硫黄泉・硫化水素泉(硫黄泉)
⑨    酸性泉(酸性泉)
最の高である
天国とはこのことであるといって過言ではない
鳴子温泉の分布は、地質学的に3種に分類でき
・火口跡湖(潟沼)に湧出する温泉
・爆裂火口跡に湧出する温泉
・荒雄川裂罐線に湧出する温泉
 の3種である
荒雄川に沿って湧出する温泉は第三紀層の礫岩または砂岩の中に湧出し、潟沼、湯元などの爆裂火口跡に湧出するものは、安山岩と安山岩との間に沿って湧出する
鳴子火山群周辺の断層あるいは亀裂にそって熱流体が分岐上昇しているものと推定され、断層あるいは亀裂付近で地下水の供給の少ないところでは蒸気泉あるいは間歇泉となっている
湯元・新屋敷地区は、比較的せまい地域に近接してアルカリ性泉と酸性泉とが湧出し、これに伴って豊富な泉質の温泉が存在することが大きな特徴である
湯元・新屋敷地区のみで旧鳴子町内の総源泉数の64.9%を占め、宮城県の源泉総数に対する割合は30%を上回る
車湯地区は、比較的浅い源泉が多数を占め、高温度で蒸気泉もある
鳴子の熱源により加温された鳴子湖成層中の温泉と、浅い温泉水層を有し、これらが常に流動している
鳴子の温泉群は化学的にⅢ群に分けることができる
Ⅰ群はpH値、泉温が高く、Na, Cl, HBO2, SO4等の塩類が多い
Ⅱ群は一般的に泉温が低く、pH値も中性から酸性泉が多く、塩類含量もⅠ群に比して少ないが、Fe, Al, Ca, Mg, Mn等に富んでいる
Ⅲ群は、泉温が44℃以下で、Cl, SO4含量も著しく少なく、Ⅰ、Ⅱ群とは異質の泉質を示す
鳴子の温泉群は、鳴子火山群の火山活動に起因する熱源に支配され、地下深部より上昇するNa, Clを主体とするアルカリ性の高温、高濃度の熱水が本流と考えられる
中心地帯より離れるに従い、酸性のSO4型、中性のHCO3型へ移行する
鳴子温泉の特徴の一つとされている泉質の多様性の成因、中間的性質を示す泉質の存在等は、Cl系高温、高濃度の温泉水と、SO4系低温、低濃度の温泉水の二源流水の共存状態、もしくは両者の混合比の現象として捉えることができる
 
鳴子温泉へは山形市からは約2時間ほどで、赤倉温泉を越えて来る辺りでこけしの店が点在しているのを目にしだす
こけしはあまり好まないのだが鳴子系のこけしの特徴は、首は回り音が鳴り、胴体は中ほどが細くなっていき胴体には菊の花を描くことが多いそうだ
湯まわり客用の無料駐車場に駐車し、最初に早稲田桟敷湯に行った
早稲田桟敷湯は新屋敷にある共同浴場で1948年に、早稲田大学理工学部土木工学科の7人の学生がボーリング実習で掘り当てた源泉を利用して造られた共同浴場である
1998年に早稲田大学理工学部建築学科の教授石山修武のデザインで全面改築された
共同浴場としては極めて前衛的な内外観が特徴だそうだ
実際に入ってみると、550円というそれなりの入浴料の割にシャンプーとドライヤーは無くそれらがだいたいあり安価な山形の共同浴場の素晴らしさを改めて実感した
壁は薄黄色で陰気臭さに貫禄があり床がコンクリートで赤や黄色の何らかの細工がされており天井が高く異界感があった
お湯は滑り台式に上部から流れその滑り台が3台あった
泉質は含食塩・芒硝-硫黄泉、中性で、無色透明で匂いは銅っぽく、若干のとろみがあった
コンクリートの冷ややかな印象はありながら、落ち着きと隠れ家感があり、子供好きされそうな印象を持った
次にお土産屋で孫の手の先端がおばあちゃんお顔のこけしが配置されている物と「鳴子温泉」と明記された温泉タオルを購入した
退店後、ホワイトデーのお返し用に喫茶店で販売されていたしなびたケーキと、おもちゃ屋にてよくわからないメーカーののりとアンパンマンシールを購入した
どの店の店員さんも平日の昼過ぎに来る客に驚きそっけない対応ながらも、30年前は流行っていて忙しかったであろう様子を潜めた表情を隠しているような雰囲気を醸し出していた
滝の湯に行って温泉をはしごした
滝の湯は湯元にある共同浴場で温泉神社の御神湯として古い歴史を持っている
総ヒバ造りの浴槽には木樋から滝の様に源泉が注がれ、シャワーなどはない
「滝の湯保存会」が管理をしており「滝の湯」の隣に位置する「ゆさや旅館」はアルカリ性の強い「うなぎ湯」で知られ、源泉は酸性泉である滝の湯のそのすぐ側にある
そちらは酸性度、アルカリ性度が強い源泉が近接して湧出している
料金は200円で、貴重品は番台でカギを借りて小型ロッカーに貴重品を入れるスタイルである
滝の湯というだけあり10畳ほどの浴場に打たせ湯が3か所ある
2か所の浴槽があり、奥の浴槽はぬるいが2か所の打たせ湯があるった
含硫黄・ナトリウム・アルミニウム・カルシウム・鉄-硫酸塩泉 低張性酸性高温泉の白濁したお湯で、硫黄の香りがしてしょっぱい
蔵王のお湯を若干薄めたようなイメージだった
湿布を6か所くらい貼ったまま寛がれる地元の猛者も壁によりかかり片膝を立てたスタイルで在陳していた
老舗の共同浴場の持つ入浴料の安価さと変わらない浴場内の不便さがある雰囲気だからこそ、結局私は「湯」そのものを堪能したいという事をもって湯に入りに来ていることを再認識する
今回は早朝の畑仕事、長時間の運転、自宅に帰ってからiPhoneがなく猛烈に捜索したことで疲労困憊した故、検索した文章をペーストしたものが全体の7割ほどを占める内容になった
また残り7種の温泉と歴史を堪能しに、泊まりに行ってスナックに寄りがてらに想いを改めて記していきたい所存である
 
 
 
 
 

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