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2つの新譜の感想

柴田聡子さんの【ぼちぼち銀河】とOMSBさんの【ALONE】を聞いた
柴田聡子さんは職場の先輩に約10年前にCDをお借りしてからファンになり、すべてのアルバムを聞いてきた
4枚目のアルバム【愛の休日】をメジャーレーベルp-vineからリリースされたのを期に、耳が遠のいていた
洗練されたクリアで、お金のかかった隙のない音であるのだが私の求めていた柴田さんの音の世界との乖離が生まれていたのを自身で感じたからである
2枚目の【いじわる全集】の湿った自意識の中の青白い発光は私に完璧にフィットしてきてベストだ
今回の6枚目の【ぼちぼち銀河】はバンドのサウンドと柴田さんの声が溶け合っていないように感る
レーベルからの売り上げが出るような流行との掛け合いの指示、柴田さん自身のやりたいことと物を売れようとさせる事との距離が私には感じられた
そのあとすぐに、OMSBさんの【ALONE】を聞いた
私にはすぐに彼のリアルが感じ取れた
リリックから等身大で自身の情けない部分の受け入れ、怒り、小さな希望を受け取った
音の端々からは音へ向き合っているひたむきさの中の無邪気さが感じられて心地よい
音の世界観と等身大の生活の中の思想から生まれるリリックが溶け合う それが私の心に容赦なく優しく突入してきて、私の凝り固まった偏屈なハートをほぐしてくれる
これを、私は音楽に求めていた
これが感動だ

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