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ユニバーサルアナリティクスとGoogle Analytics4の特徴と違い Part2

前回の記事、『ユニバーサルアナリティクスとGoogle Analytics4の特徴と違いPart1』を読んで頂けましたでしょうか。
Part1は主にGoogle Analytics4の特徴についてまとめました。前回深堀りができなかったユニバーサルアナリティクスとGoogle Analytics4の違いについて今回はまとめていきたいと思います。是非Part1と合わせて読んで頂けると、またGoogle Analytics4の導入にお役にたてると幸いです。

ユニバーサルアナリティクスとの違い

①アップデートによるアカウント構造の違い

ユニバーサルアナリティクスのアカウント画面や操作、設定に慣れている方は、Google Analytics4(以下GA4)のアカウント画面を見て驚かれたのではないでしょうか。
ユニバーサルアナリティクスとGA4ではアカウントの構造が大きく変わっています。ユニバーサルアナリティクスのデータの箱でもあった「ビュー」はGA4ではなくなっています。その代わり、GA4のプロパティには「データストリーム」という新しい概念が追加され、「ウェブサイト」「iOSアプリ」「Androidアプリ」のデータを集約できるようになっています。

ユニバーサルアナリティクスのアカウント概念図
アカウント>プロパティ>ビュー

スクリーンショット (618)

GA4のアカウント概念図
アカウント>プロパティ

スクリーンショット (620)

ユニバーサルアナリティクスではできなかったアプリとウェブを跨いだ計測ができるようになり、データストリームごとにトラッキングタグ(計測用タグ)が発行されます。

②アップデートによるトラッキングコード(計測用タグ)の違い

トラッキングコード(計測用タグ)のグローバルサイトタグにも違いがあります。
ユニバーサルアナリティクスは、「UA」から始まるトラッキングIDでしたが、GA4は「G」から始まる計測IDへ変更されています。

スクリーンショット (623)

ウェブサイトのソースコードへ直接トラッキングコードを設置している場合、ユニバーサルアナリティクスとGA4の計測タグを並行して設置することになり間違い易いため、できればGoogleタグマネージャーを利用し管理されることをおすすめします。

③アップデートによってGoogle Search Consoleとの連携ができなくなった

Google Search Consoleは、サイトへアクセスしてくる前のデータが多く閲覧できるのが特徴になります。例えば、検索結果で自社サイトのページがどれくらい表示やクリックがされているかなどのデータが見れます。また、自社サイトが検索エンジンにどう見られているか、ペナルティを受けているかなども見ることが可能なツールです。ユニバーサルアナリティクスとGoogle Search Consoleを連携することで、Googleアナリティクス上でGoogle Search Consoleの情報が閲覧可能でした。しかし、2021年10月現在、GA4との連携はできなくなっています。

④アップデートによるデータ測定の違い

ユニバーサルアナリティクスには計測単位「ヒット」と呼ばれるGoogleアナリティクスへ送信されるデータがあります。
ヒットのタイプ
・ページトラッキングのヒット
・イベントトラッキングのヒット
・eコマーストラッキングのヒット
・ソーシャルインタラクションのヒット
ヒット
https://support.google.com/analytics/answer/6086082?hl=ja
ユニバーサルアナリティクスにおいて「イベント」とはヒットタイプの「イベントトラッキングのヒット」を指します。サイト内のユーザーの操作や行動をより詳しくデータ収集する際に用いられます。
・ウェブサイト内の特定のボタンクリック数
・外部ウェブサイトへ遷移するリンククリック数
・ページのスクロール率
などイベントトラッキングを測定する場合は、ユニバーサルアナリティクスで指定されているコードをウェブサイトのページソースコードへ直接設定するか、Googleタグマネージャーを利用して設定する必要があります。計測するには「カテゴリ」「アクション」「ラベル」「値」を設定することによって計測を可能にしていました。
しかし、GA4ではヒットではなく「イベント」としてデータ測定する方法へ変更になっています。

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ユニバーサルアナリティクスではページビューというヒットでデータ測定されていましたがGA4では「イベント名」と「パラメータ」を組み合わせでデータ測定されていて、ページビューのイベントに対してパラメータ「page_location(ページのURL)」「page_referrer(前のページURL)」の両方のデータ測定をしています。イベントによってはパラメータが複数組み合わさる場合もあります。
イベントには4つのカテゴリがあります。
・自動的に収集されるイベント・・・GA4のトラッキングコード(計測タグ)をウェブサイトへ実装するだけで自動的に取得されるイベント
・計測機能の強化イベント・・・GA4の管理画面で有効または無効にでき自動収集イベントと同じく自動的に取得されるイベント
・推奨イベント・・・オンライン販売やゲーム、小売や求人などの目的に沿って、GoogleによってGA4で事前にテンプレート化されているイベントで、自動的に収集されないためコードを追加する必要があるイベント
・カスタムイベント・・・上記3つのカテゴリで補えない場合に、任意でイベントとパラメータを作成するイベント
GA4で自動的にデータ取得されているイベントについては把握しておくことをおすすめします、その中に含まれていないイベントの場合、別途イベント設定する必要がでてきます。

ユニバーサルアナリティクスのデータとGA4のデータ
https://support.google.com/analytics/answer/9964640?hl=ja
GA4イベントについて
https://support.google.com/analytics/answer/9322688?hl=ja
GA4自動的に収集されるイベント
https://support.google.com/analytics/answer/9234069?hl=ja
GA4拡張計測機能
https://support.google.com/analytics/answer/9216061?hl=ja
GA4推奨イベント
https://support.google.com/analytics/answer/9267735?hl=ja

⑤アップデートによるデータの保持期間の違い

データの保持期間は、保存されたユーザー単位およびイベント単位のデータがアナリティクスのサーバーから自動的に削除されるまでの期間になります。GA4では初期設定の段階では2か月のデータ保持期間になっていますが、最大14か月までデータの保持期間を変更することが可能です。

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データの保持
https://support.google.com/analytics/answer/7667196?hl=ja

参考:1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本 
   著者 窪田望 他

まとめ

今回はユニバーサルアナリティクスとGA4の違いに焦点を当て代表的な違いを記事にまとめています。細かな違いはまだまだありますが、やはり大きな違いは「ビュー」がなくなり「データストリーム」が搭載されたこと、またデータの計測がヒット単位からイベントへ変更になっている点ではないでしょうか。これは、昨今アプリとウェブサイトを横断するマーケティング施策やユーザーが増えていること、またアプリにはページの概念が無いためユニバーサルアナリティクスのページ単位の計測だけでは、分析するデータとして満足できなくなった利用者の声を反映させたアップデートだと考えます。現状、ユニバーサルアナリティクスとGA4を並行してデータ取得することが可能です。GA4はまだまだこれから細かなUIの変更や機能追加がありそうですが、Googleアナリティクスのデータはトラッキングコードを設置してからでないと取得できないため、GA4のトラッキングコードを設置しデータ取得してから、管理画面の操作や設定に慣れておくことをおすすめします。

スクリーンショット (Note)