【CBT】基本情報技術者試験 受験レポ
注意
この記事には基本情報技術者試験の試験内容やそれに類したものは一切記載していませんので予めご了承ください。
ITエンジニアのある種の入門的な資格とも言われるIPAの基本情報技術者試験に(たぶん)合格しました。
令和2年度からCBTでの実施に変更となり、問題内容にどれほど影響が出るか直前まで不安でドキドキしっぱなしでした。
今回は自分がどんな勉強をしたかをふりかえりつつ、受験レポ的なものを書いていこうと思います。
1月7日追記:
緊急事態宣言に関するアナウンスが出ているのでこれから受験される方は一度目を通しておくのをお勧めします。
3月12日追記:
合格してました。
受験のきっかけ
初めて基本情報技術者試験(以後基本情報)を受けようと思ったのは2019年の12月頃でした。
未経験からエンジニアになって一年ほど経過しだいぶ仕事にも慣れてきたことで、資格試験のような「仕事と直接は関係ないけどボリュームのある勉強」にやっと手を付ける余裕が出てきました。
先輩エンジニアの方々からやちょまどさんが2019年のデブストでおすすめしていたこともあり、まずは基本情報を取ろうと決めました。
受験の目的
自分は工学系の大学は卒業しているものの情報系の知識は全くなく、エンジニア一年目の時は「自分のわからないことがわからない」「周りが何を言っているかわからない」「説明されてもわかからない」みたいなことが多発してとても苦労しました。
また一般的なITエンジニアなら知っていることを知らないということがコンプレックスになってしまっていて、なんとか体系的に学習できるものはないかと探して出会ったものが基礎情報技術者試験でした。
なので資格勉強をするにあたりとりあえず資格を取れればいいやではなく、資格勉強を通してしっかり理解した上で実務で使えるレベルの知識を身に着けるために勉強をすることを目標にしました。
1〜2月
たまたま本屋で目についたキタミ式の試験対策本を購入し、一通り読んで幕間にある問題を全部解きました。
この書籍では挿絵やイラストがふんだんに用いられて解説されており、ぱっと見ただけでも説明されていることのイメージができてとてもわかりやすかったです。
その反面とにかくページ数が多い(700ページ超え)ので一通り読むだけでも二週間程かかりました。
試験本を一通り読み終わった段階で基本情報技術者試験ドットコムの過去問道場で午前問題を解いてみました。
もちろん全く解けずボロボロで、間違えた問題を一つづつ解説や試験本を読みながら理解していきました。
最初の頃は半分の40問解くだけでも1時間ぐらいかかってた記憶があります。
3〜11月
某感染症の影響で令和2年度の春季試験が中止となり、秋季試験は会場に密集しての試験は感染リスクが怖かったので申し込みを見送りました。
もちろんモチベは完全に吹き飛んだのですが、勉強が完全に無駄だったわけではなく、勉強したことによって得られた知識は即座に業務使えるレベルでためになりました。(そのレベルで基礎がなかったとも言いますが)
とっかかりとなる単語を知っているだけで、こんなにも仕事がやりやすくなるんだと感動したのを覚えています。
12月〜1月
延期していた令和2年度の秋季試験がCBT形式で2021年の1~3月に実施されることとなり、さらに秋季を申し込んでいなかった人でも試験を受けられるとのことだったので受験することにしました。
とりあえずキタミ式の試験本をざっくり読み直し、午前の過去問を過去12回分やりました。
間違えた問題はその度に試験本やネットで必ず調べるようにしたおかげか、最初はボロボロだった点数も最後の方になると初めて解く問題でも7割程度は解けるようになりました。
ただこの頃になると自分は試験本を辞書代わりに使っていたのですが、キタミ式の試験本では内容が薄く、また結構載っていない内容もあったので力不足を感じました。
そんなこんなで自信がついたら次は午前の二周目をやりつつも、午後試験の勉強をはじめました。
こちらも最初はボロボロでひどい点数でしたが年末年始に家にこもって勉強し続けたおかげか、アルゴリズムとソフトウェア開発(プログラミング)以外は次第に安定して8割を取れるようになりました。
ただここで年末年始に勉強してたせいで頭が疲れていたのか、突如オリジナルチャートに変更します。
当初二月の中頃に試験を予約していたのですが「なんとかなるやろ」という謎の自信と「あと一ヶ月追加で勉強してもあまり意味なさそう」という思いが頭をよぎったことにより、試験日をCBT試験開始直後の一月の頭に変更しました。
この変更をしたのが12/28の深夜だったので、試験まで残り一ヶ月以上あったのが実質一週間になりました。
それでも最初は大丈夫だろうとたかをくくっていたのですが、アルゴリズムとソフトウェア開発(プログラミング)の点数が伸びず、制限時間にも全然収まらず、受ける予定だったPythonに関してはそもそも過去問が存在しないという現実を突きつけられめちゃくちゃ焦り出します。
しかもこの時点で試験日を変更できる期日は過ぎてしまったのでもう逃げられません。
お前のチャート、穴だらけじゃないか…
ギリギリまで必死に勉強しつつ過去10回分のアルゴリズムの問題を解いたり、Javaの問題にも手を伸ばしたりしましたが、結局不安を抱えたまま試験日となってしまいました。
試験当日
今回は会場が自宅の徒歩圏内だったTemple Universityの会場で受験してきました。
とても綺麗な学校だったのとコロナの影響でほぼリモートだったのか学生の方も全くおらずとても静かだったので試験中も集中することができました。
今回は試験日を二日に分け初日に午前試験を、二日目に午後試験をしました、
CBTだと自由に日時を設定できるのが良い点ですね。
その分、自分が予約した時間以外、全部埋まってしまっていたので試験日の予約バトルは激しくなりそうですが。
試験内容について
冒頭でも触れました通り、この記事内では試験内容に関しては一切触れません。
全ての試験日程が終了して公式から過去問が公開されたら何か書くかもしれませんが、今のところ予定はありません。
当日の心得
必ず一度は「試験当日の流れ」の資料を確認しましょう。
AWSの資格試験などで慣れている方は問題ないとは思いますが、使い方がわからず時間を溶かしてしまうのはもったいないです。
万が一午後試験の選択問題の指定方法を間違えていた場合、採点すらされないため目も当てられない結果になるので気をつけましょう。
また今まで紙媒体で勉強してきた人は基本情報技術者試験ドットコムなどでPCで問題を解く経験を一度はした方が良いと思います。
PCだと直接問題文にメモを書き込めなかったり、問題文を確認するために狭い画面の中を上から下にスクロールしまくったりと全然勝手が違います。
紙媒体とPCとでどれぐらい違うのか実感しておくと当日あまり戸惑うことがなくなるんじゃないかと思います。
試験結果
CBT試験では試験が終了した5分後には採点結果がメールで届きます。
正式な合格通知は一ヶ月後らしいですが、少なくとも試験結果を悶々と待たされることは今後なくなるようです。
点数に関してはほぼ満足のいく結果となりました。
午後はちゃんと見直してれば満点狙えたかなーとは思いますが、連日勉強詰めで気力が残っていませんでした。
最後に
当初の目的であった、必要な知識を身に着けるために資格勉強を通して体系的に学習するという作戦は大成功でした。
あまり実務では役に立たないなどと言われることの多い基本情報技術者試験ですが、少なくとも自分は入社前に勉強したり、受験することができていたら入社一年目がもうちょっと楽になったんだろうなと思います。
資格取得を目的とするのではなく学ぶことを主軸に取り組めば、それ相応の結果を返してくれる良い試験でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?