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Clusterを使ってオンライン勉強会に登壇してみた

最近どんどん勉強会やカンファレンスが中止になってしまい悶々としていたところ、VRでのオンライン勉強会というの物を見つけ思わず飛びつき、そのままの勢いで登壇してきました。

参加してきた勉強会

こちらのWebエンジニア勉強会inVRです。

clusterというバーチャルSNSを使用して、VR空間で全員オンラインで勉強会をやろう!という大変挑戦的なイベントです。

しかしその分ハードルを下げ、たくさんの人が参加できるように随所に工夫をされていたように思います。


アーカイブはこちらから見れるので、気になる方は是非ご覧ください。


登壇内容

「エンジニアのあなたを支える一冊」というテーマだったので、今の自分のベースになっている一冊を選びました。

ありがたいことに今回紹介した本が(もともと部数の多い本ではありませんが)その日の夜には完売していたようです。

参加してくださった皆様にこんなにも興味を持っていただけたようで本当によかったです。


感想

登壇した側から見てみるとリアルの勉強会と比べ、よりリアルタイムにリアクションやコメントでのフィードバックがいただけてとても新鮮でした。

いつもは後からTwitterでの反応を見てニヤニヤしながらいいねを連打するのが常だったのですが、今回は喋りながらコメント見てニヤニヤしてました。

ただ反省点を挙げるとすれば今回は登壇内容を結構みっちり詰めてたので、コメントを拾い上げ、その場で反応を返すことがほとんどできなかったことですね。

次回からは多少遊びを持たせて、リアルタイムにフィードバック返せるような内容にして、より登壇者と参加者との距離感が近くなるように工夫したいです。

またその点に関しては主催者でもある凛さんの発表がとても上手だったと思います。

コメントやリアクションを適宜拾い上げ、それに対する反応を返しながらも自分のペースで発表をしていたのは勉強になるところが多く、参考になりました。


登壇内容に関しての補足

時間の関係でいくつか説明を簡略化してしまったところがあるので軽く触れさせていただきたいと思います。

・現代のフィードバック・サイクルが高速な実例

フィードバック・サイクルの高速さを表現するために携帯電話とリモートワークを例に挙げさせていただいのですが、発表し終わった後にもっといい例があるじゃん!と思いついたので説明したいと思います。

1.社会的情勢によりリアルイベントでの勉強会が開催困難になる。(社会の変化)

2.それによりリアルイベント以外で勉強会をしたいという社会のニーズ発生。(社会的要請)

3.VR技術が発展し、要件を満たせるclusterというSNSが存在する。(科学技術の発展→実用化)

4.clusterを用いたオンライン勉強会という文化の誕生。(社会の変化)

5.今回のイベントを体験したことにより「さらに快適にオンライン勉強会をしたい」という要望が発生。(社会的要請)

6.それをもとにさらなるclusterの拡大、もしくは新たなバーチャルアプリの台頭が起こる。(科学技術の発展)

このような形で科学技術の発展と社会の変化が互いにフィードバックし続けることになります。

・科学者、技術者、職人の違い

勉強し続けなければならない理由の説明として、「数十年前の技術職であれば新しく知識を学ぶのではなく、今ある技術を専門として突き詰める職人という役割があったが現在の技術職においてはなくなってきてしまっている」ということを軽く説明させていただきました。

これの背景として科学者、技術者、職人という三つの分類の違いが挙げられます。

・科学者
真理の探究という命題を抱え、それを説明する理論の構築という役目を持っている。
ノウハウだけではダメでそれを体系的に学術論文という形で説明する必要がある。
・職人
ある一つの技術や手法を極め、守っていく役割を持つ。
江戸時代の製法で作る豆腐の職人、宮大工などがこれにあたる。
ITでいうならある意味COBOLのエンジニアもこれにあたるかもしれない。
・技術者
機能やデザイン、安全性、納期、コストなどを総合的に考え、社会のニーズに合う技術や製法を開発するのが至上命題。
またフィードバック・サイクルの変化についていくために変化に対応し続けなければならないし、絶えず新しいノウハウを身に付ける必要がある。

つまりは科学技術の発展が高速であるがために開発された物が短時間で陳腐化し、それを保守するための技術が必要とされなくなるため、現代において職人とは必要とされなくなってきています。

文化的な価値があり保守が必要な物(神社仏閣など)においてのみ残っているのが現状です。

最後に

リアルイベントの勉強会と比べ不足を感じるようなこともなく、それでいてまた違った楽しみ方をすることができました。

今回こういった成功例を示すことができたのは今後オンラインでの勉強会を開催していく上で大きな成果になり得ると思います。

準備し開催してスタッフの皆さま、ありがとうございました!

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