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TABI#5 旅が教えてくれたこと

ひとり旅が教えてくれたのは、人は優しいよってこと。

人とすれ違うときや、ちょっとぶつかってしまいそうになったときに、通りすがりの人に刺されるんじゃないか。

殴られるんじゃないか。

なぜか、そう思う癖がある。

私はそういうことをされる存在だと思っているせいだと思う。

そんなことされたことないのに。

知らない人に何かを聞くのも、とても怖い。

初対面の人にはすごく緊張して、嫌われないように計算する。

営業再開してから行ってみたくて前まで行った根津美術館。

予約の方はこちら。みたいな貼り紙。

人が数人いた。

うろうろしたけど、予約なんてしてないし、入っていいのか分からず、聞くこともできなくて入れなかった。

タクシーの窓はいつも開けたいから、乗ると開ける。

でも、一度開けたら閉められてしまったことがあって、それ以来あまり開けられなくなってしまった。

こんな小さなことにびびっていたし、人が怖かった。

でも、旅から帰ってきて、最近ちょっと違うことに気付いた。

人が前より怖くない。

根津美術館もどうやって入るのか聞けそうだし、タクシーの窓を開けて閉められても、開けてもいいですか?って言えそうだ。

通りすがりの人に刺される問題は…

ちょっとまだ別枠だけど。(刺されないけど)

感覚が変わったことに気づいて、うれしくなった。

福岡で出会った優しい人たちにありがとうって言いたいし

勇気を出してくれた私に、ほんとにありがとうだ。