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個人とは何か、組織とは何か ① 意思決定について

・以下はチケミーの社内報「ゆうらん船」で共有したものです。

意思決定は多数決で行ってはならない。
話し合いを行ってはならない。
合意を必要としてはならない。

1人の部門責任者が、
・ステークホルダーからの「ヒアリング」
・「意思決定」
・全体への「報告」
を行う。

部門責任者が以上の3点を適切に行っているかどうかを代表が監視する。

・資金調達が無事に完了し人が増えたこと
・クライアントが増え、いただける声が増えたこと

によって、
特にBiz(営業)組織で最近よく起こっている問題があります。それは、

・意思決定がなかなか進まない問題
・意思決定の合意が取れていたか取れていなかったかで揉める問題

です。一言で言えば、意思決定に関わる問題です。
例えば、ある取り組みに関するプレスリリースを出すか出さないか、という決定について、時間をかけて合意をとる、ということがありました。

様々な意見があるとは思いますが、
チケミーではこのような

①話し合い
②多数決による決定
③合意
を今後撤廃することを決定しました。その代わりに、

一人の部門責任者(頭 かしら)を明確に定め、
①ヒアリング
②意思決定
③報告
という形で進めることとします。
その際合わせて、以下の2点に留意してください。

・頭は命題が誕生した時点で明らかにする。雰囲気ではなく明確に伝え、共有する。その監視を代表が行う。
・複数の部門にまたがる案件の頭は、より売上に対して変数として働く部門の担当者が行う。具体的には以下の順番になる。
(経営戦略本部→営業部/CS部→開発部→総務部)

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以下、この決定をした背景を話します。
(なお、この決定については経営戦略本部長としての私の②意思決定であり、今行っているのは③報告になります)

前提として、冒頭に挙げた二つの問題の解決がありました。
その上で、これまでの意思決定について振り返って整理したところ、以下の段階に分かれていたと整理できました。

①一人からの提案(頭の決定)
②それに対するポジション(賛成反対)の表明
 =提案の良い点と悪い点の評価の表明
③話し合い/合意形成
④合意形成/多数決での決定

この中で、最も多くの時間を要し、最も意味のない時間が③話し合い/合意形成かと思います。
説明します。例えばn人(頭を含む)のステークホルダーがいた場合、
話し合いとした場合n(n-1)/2の会話が発生するが、ヒアリングとした場合n-1の会話で済むからです。

そのため、③についてはヒアリングが形式として正しいという判断をしました。
それに伴い、合意形成は頭対その他のステークホルダーで行われるため不要になります。
また、ポジションの表明も不要です。つまり、

①頭の決定=1
②ヒアリング=n-1
③意思決定=1
④報告=1〜n(伝え方による)

と元の工数に対して成果は同じだが工数がおよそ2/nになります。
今くらいの人数ではきにならずとも、今後nが大きくなっていくに従って大きくなってくると思います。

最後に、今回新たに変わった点として、
・ヒアリングされた項目が、意思決定に反映されているのか
を監視しなければいけないというものがあります。
こちらについては代表が責任を持ってやる部分になります。

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以上です。

直近のアクションとしては、各命題に関して、まずは①頭を決め、ヒアリングの期限を決めること。そして、
②ヒアリング
③意思決定
④報告
を進めること

を徹底してください。よろしくお願いします。

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