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Chief Data Officerの広すぎる役割

2002年にCapital Oneにて初めてのCDO(Chief Data Officer)が誕生して以来、その重要性は多くの組織にて認識されることとなりました。しかしながら、CDOの役割は未だ不明瞭かつ、求められる役割が多岐に渡っています。ここではCDOの役割を7つに分解してみます。

The Chief Data and Analytics Officer
人工知能に対する知見をプロダクトに反映する人。数理的分析力を用いてビジネス課題を解決する役割が求められる。General Motors, Walmart, Chase Bank, Partners Healthcare, MetLifeのCDOはこのタイプ。

Data Entrepreneur
自社データを売ることでマネタイズする人。自動車メーカーは車両データの販売を考えている。Tech-orientedというよりかは営業の要素が必要。

Data Developer
データを利用可能な状態にする人。分析用の環境を整え、分析の自動化を行う。Morgan StanleyのWealth Management unitは顧客ごとの次のアクションを自動で予想するパイプラインを構築。

Data Defender
データの不正利用を防ぎ、法律の遵守を推進する人。金融機関に多く、近年はchief information security officer (CISO)に代替されつつある。45%のCDOは、自分の役割はData Defenderであると回答している。

Data Architect
データを分析可能な状態に加工し、集約する人。time-consumingなわりに、ビジネスサイドに価値を理解してもらうのが結構大変。

Data Governor
データを用いる部署のガバナンスを担当する人。関係部署との深い信頼関係が必要となる。Citigroup, Charles Schwab, UBS, PNCといった金融機関のCDOはこの役割に相当する。

Data Ethicist
データ利用の透明性について利用者に説明責任を持つ人。最近人気。

たった一人でこれら全ての役割を果たすのは不可能に近いと言えるでしょう。CDOの成功は、"CDOがどのような役割を果たすか"明確にすることから始まると言えるでしょう。

内容は以下のブログ記事を日本語に翻訳し、まとめ直したものとなっております。
Are You Asking Too Much of Your Chief Data Officer?





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