ステンレスの古株

昨年の9月11日から運行を開始した6000系のステンレス無塗装復刻車両で話題を呼んでいる南海電鉄だが、私自身、南海電鉄とは全くの無縁であり、もちろん撮影したことなどなかった。前述のステンレス無塗装復刻車両の撮影も考えたのだが、なかなか都合が合わず、とうとう年を越して2024年に突入していた。そんな中、急遽難波方面へ向かう用事ができ、この機会に撮影しようと、インターネットで作例を見ながら自分好みの撮影地を探していた。その時、ふと目に止まった車両があった。それは6200系である。方向幕に電球ライト、そしてスカートの無い渋い顔立ち、私の求める理想を全て満たしたドストレートな車両を前に、完全に心を奪われてしまい、撮影地のことは忘れ、気がつけば6200系について調べ出していた。調べていると、更新工事(?)などでスカートが取り付けられている車両もあるそうで、スカートの無い編成は少数派だということがわかった。
撮影地も決定し撮影当日、その日の運用や、そもそも動いているかも分からないので、用事を早々に済ましてなるべく早めに現地へ急ぐ。撮影地に到着し、構図を練っていると早速6000系の急行が、続いて1番の狙いである、6200系のスカートがない車がやってきた。しかし、構図が練りきれず、没カットとなってしまった。気を取り直して、立ち位置が決まり機材をセットする。6200系がやってくる事を願いながら待っていると、なんば方面へ6200系のスカートがない車が走って行くのを目撃。内心ガッツポーズをしながらその時を待つ。やがて、なんばで折り返して来た6200系の前照灯が見え、前駅をゆっくりと動きはじめたのを確認し、ファインダーを覗く。そして、影に気をつけながらシャッターを切り、背面液晶に写し出された画像を確認。ケーブルの影は目立つが、最低限に抑えることができ、満足しながらその場を後にした。

南海高野線

6000系と違い、しばらくは安泰という記事も見かけたものの、それはつまり更新工事などがあるかもしれないということ。実際、南海の車両にもLED化が進められている。いずれにせよ、この姿をいつまで見れるか分からないので、撮れる時に撮っておきたい車両であることには間違いないだろう。

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