豪華な訓練列車

毎年、冬から秋にかけての恒例行事ともいえる網干訓練。大抵の場合、DD51に12系を連結し運転されるこの列車は、客レが少なくなった現在でも、日中の東海道本線を堂々と力走する列車として有名であり、その貴重な姿を見ようと毎年たくさんの撮影者で賑わっている。特にここ最近になり、重連牽引の日も数多く設定されよく話題になっている。私自身も毎年の楽しみであり、暇を見つけてはよく撮影に出向いている。
さて、この日は12系が京都鉄道博物館に出張している関係からか、サロンカーなにわを使用して網干訓練が行われるとの情報が。内心あまり期待していなかったが、この数週間前に重連の米原訓練がサロンカーなにわで行われたということもあり、情報を信じて撮影地へ向かうことにした。
1日目は有名撮影地スマシオカーブへ向かいカメラを構える。到着すると既に多くの撮影者で賑わっていた。しかし、自分が構えたかった立ち位置は空いていた為、難なく場所を確保。そして待つこと1時間ほど、情報通り本当にサロンカーなにわを使用した訓練列車がやって来た。しかし、結局通過時刻まで霧が晴れず、超望遠アングルで構えていた私はその影響をもろに受けてしまい、あまり納得する結果は得られなかった。復路も考えたが、体力も残っていなかったので帰宅。次の日も運転されるとのことで、2日目に参戦することにした。
2日目は、前々から気になっていた首振りアングルへ向かうことに。被りの危険度がかなり高い場所だが、承知の上でカメラを構える。しかし、通過時刻になっても訓練列車は現れず、嫌な予感がして調べてみると、訓練列車の前の貨物列車が抑止を喰らっていると分かった。長引くことを懸念したが、すぐに貨物列車が動き現地を通過。それとともに大雨が降り出し、奥の方からDD51と思わしきライトと普電のライトが。これは被ったかと思ったが、案外訓練列車のスピードが遅く、無事普電が先行してくれた。
やがて、ファインダーの中に大雨の中を猛進するDD51とサロンカーなにわが飛び込んできた。

2024/3/26 試9975レ

撮影後はなにもかもがびしょ濡れになってしまい大変だった。(笑)

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