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「toBマーケの重要性が低く見られている」という話

株式会社アクリオ 代表の植田です。

アクリオは支援事業、社内事業を運営する企業です。
そのうち支援事業では、年商数億円~数千億円まで幅広い企業にて、新規事業の立ち上げ・既存事業のグロースを行っています。

支援先やそれ以外の企業と話をしていると、「色んな会社でtoBマーケの重要性が低く見られているな~」と日々感じています。

そこで、この記事では、そのような現状になっている原因を簡単にまとめてみました。

■toBマーケの重要性が低く見られている原因3つ

①CV1件の生み出す売上,利益が正しく算出されてない

例えば自社がコンサル企業の場合、どういうクライアントの契約率やLTVが高いか?という事を把握しておくことが重要です。

多くの企業では、会社規模と業種ぐらいしかクライアント属性をCV時に見てないですが、以下のような属性も契約率やLTVに大きく影響を与えているかもしれません。

どこで弊社のことを知ったのか?
現状の課題は何か?
導入時期の目安は?
問い合わせ担当者の役職は?
予算は?
検討している他社サービスはあるか?

ちなみに、これらを自由記入で情報取得しようとすると、CVRが下がりますし、データの統一性が無くなります。
なので、”「どこで弊社のことを知ったのか?」という設問で、どういう回答だと契約率が高いのか?”と定量的に振り返ることが出来ません。

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プルダウンだと、ユーザーの記入ハードルが下がるので、フォーム記入率(=CVR)を保てますし、データの型を統一できるのでオススメです。

例えば、「どこで弊社のことを知ったのか?」に対し、
・SNS
・知り合いからの紹介
・検索
・etc.
などの選択肢にするイメージです。

②CVが少なく、改善インパクトが小さいと思われている

これは「①CV1件の生み出す売上,利益が正しく算出されてない」と若干重複します。

まず、toBマーケは、toCマーケに比べてCVが圧倒的に少ないです。

そして多くの企業では、
toBマーケティング部のKPIをCVにして、
現場のマーケターも「CVを多く獲得し、CPAを削減できれば自分はパフォーマンスしている」と思い込んでる人が多いように感じます。

これが原因で、「toBマーケは頑張ってもCVが月10件程度しか増えないから、改善インパクトが小さい」と考える人が多いです。

でも、仮に自分たちが大手向けコンサルサービスを提供している場合、社員数5人の会社から10件CVが来るよりも、社員数5,000人の会社から1件CVが来た方が利益が大きく出ます。

つまり、どういうCVが増えるのか?それはどのぐらい利益に跳ね返るのか?という視点に立って、改善インパクトを考えないと、いつまでもtoBマーケの重要性は低いままです。

③企業のセグメントを切らずにtoBマーケを行っている

基本的に、僕の支援先では、以下のような戦略をオススメしています。(※見せられない部分は黒の四角で隠してます)

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まず契約確度が高~低を顧客属性ごとで分類します。
そして、そのうち契約確度高の顧客に対して、反応率は低いかも知れないが、契約確度が高いクリエイティブを企画していきます。(最初に左上のマスを埋めるイメージです)

その後、「次は顧客属性的に契約確度中の方に広げていくか?」もしくは「顧客属性的に契約確度高だが、クリエイティブ的に契約確度中になる方に広げていくか?」という戦略を思考します。


このように属性のセグメントを切って、クリエイティブを考える人が少ないです。

例えば、多くの企業では「メルマガを配信する」と決めた場合に、ひとまず丸っと全体に同じようなコンテンツを配信しています。

企業データが無かったり、全体でどのぐらいの反応率があるのか検証したいのであれば、これは間違いではないです。

ですが、そこまで深く考えず、丸っと全体に配信し、反応率が薄かった時に「メルマガは駄目だ」と判断する人が多いように感じます。

ちゃんと企業データをCV時に取得し、セグメントを切り、最適なクリエイティブ(メルマガの場合はメールのタイトルやコンテンツ)を配信すべきです。

そこまでやり切った上で、反応率が低い場合に初めて「メルマガは駄目かもしれない」と考えるべきです。

(メルマガが全く効かない業界は聞いたことが無いので、蓄積しているリストの品質が悪い事を僕なら疑いますが)

このような施策検証を回せる人材が少なく、見える結果に繋がりづらいことも、toBマーケの重要性が低く見られている原因になっていると感じています。

toBマーケターが読むべき記事

もし少しでも「toBマーケを改善しよう!」と思った方は、以下などの記事がオススメです。

他の記事も読んでみると、改善意欲が高まるし、良い施策が見つかるかもです。


まとめ

今後も気づきなどを気軽に発信していこうと思います。

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