とうもころし/0815 すず

今、私の左耳に
「メーーーーーーイ！！！」という声が届いた。
はい。ト○ロです。トト○を観ながら書いています。人生で何回、○トロを観てきて、観ていくのだろうか？今そうだな、「ぶぅあっ　ぶぅあっ　ぶあぁぁああぁぁ！！！」のところらへんです。何の話だ。

夏

毎年、親友たちと納涼会をしていた。
いつの間にか「納涼会」と言い出して、いつの間にか毎年行っていた。今年は、それが無い。初めて無い。

私たちは、10年の付き合いだ。長いな。
なんともまぁ、個性豊かなメンバーで、同じ場所にいるのに各々頭は違う場所にいるような感じだ。

あ、、、、カ○タが「ん！！！」ってしました。

そう。こんな文章のようにね。
納涼会は、メンバーのひとりが行きたいところを言って決まる。言い出すタイミングも誰が言うかも、ぶーーん！知らねぇ！何故か毎年、決まって行われるのだ。そう思うとすごいな。

MIHO museum、貴船神社、下賀茂神社、吉田山、、、
近畿圏内が中心だ。近畿キッズだったからな。集まると必ずひとりは、気の抜けた顔と声で「たのし～～～～」という。これまた、謎のタイミングで。そんなみんなが大好きだ。今年は、会っていない。

気持ち悪さがある。納涼会がない。気持ち悪い。
当たり前すぎて体に染みついている。夏と言えば納涼会。大事な儀式だったんだなぁと、全員が感じている。

そんなみんなと繋がりを強く感じたのは、ここ数年だ。

数年前。ひとり、仕事の関係で東京へ行く話が出たのだ。本人は悩んでいて、みんなで集まることになった。

深刻な話が始まる文の流れなのに
「ちゃ～らっ　ちゃららら　ちゃ～らっ　ちゃららら～」と左耳に入ってきた。この、きゅうりの食べ方に憧れたな。いや、このあと深刻な展開になるのだよ。確か。電報でな。

違う違う、、、なんだっけ。
そう、みんなで集まった。仕事や人生の話になった。珍しくまじめな空気だったので、思っていることを言ってみた。

「勝手に思ってるだけだけど、これから先も、私の人生に、このメンバーは登場すると思ってる。」

いつも、ふざけたことしかしていない私は、バクバクしたわけですよ。なんで言ったかも覚えていない。ただ、言葉にしないといけないと思った。そしたらひとりが、ややキレ気味に言った



「そんなもん、自明や」



空気がひとつになったのを感じた。それによりニュアンスを感じ取った。そう、私一人だけ意味が分かっていなかった。アホだからだ。トイレでググった。

自明(じめい)とは - 自明の読み方 Weblio辞書

証明したり説明したりしなくても、すでにそれ自体ではっきりして、、、なるほど。だからキレ気味だったのか。でも、それがあってからか、全員が「自明」「自明」と言い出した。空前の「自明」ブームだ。もはや「自明」という言葉により「自明」が成立している。やや嬉しそうに、ニヤニヤしながら言うのだ。

なんだよ、嬉しかったんじゃないか。

当たり前だと思っていても、言葉にした方が良い。好きなお店も、好きな場所も、好きな人も、なんでもいい。全部、当たり前にあってはくれない。

そんな自明な親友たちと、「ひとりだけど、ひとりじゃない」と思いあっている。夢だけど！夢っじゃなかったー！のシーンは、だいぶ前に終わっている。なんてタイミングで出たんだ。くそう。

メ○ちゃんは見つかったし、とうもころしも無事に届いた。
エンディングの、一緒にお風呂に入っているシーンが好きだ。


夏


東京に行った友人から、一曲届いた。おわり。