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急展開の卒業旅行/0704遍く、


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卒業旅行

短期大学生だった頃は、たったの2年間だったけれど長期の休みが多々あったため、その休みを満喫すべく旅行に数回だけだが行ったことがあった。

その数回の旅行のうち忘れられないのは、卒業旅行の大阪・京都旅行。
今となっては自分の住まいになっているが、短期大学生の頃はイン宮城だったので旅行・観光といえば1回は関西に行ってみたい!という憧れと高校の修学旅行でUSJに行けなかった鬱憤を晴らすため、いざ関西!ということで仲の良い友達と4人で旅行に行くことになっていた。

でもここでなぜ大学の卒業旅行がわたしの忘れられない旅としてセレクトされたかという理由をご紹介したいと思う。
それは、行くことになっていたはずの卒業旅行in大阪・京都に結果的にわたしは行くことが出来なかったという理由がある。

夜行バスのチケットOK、USJのチケットOK、持ち物OKと準備を万端にし、楽しみにしていた旅行出発数日前。

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緊急事態発生

意味がわからない腹痛と全身の脱力感に襲われた。
とにかく体に力が入らなくて、横っ腹がずっと激痛。理由がわからない分、自分も中で何が起きているかわからなく、その不安でなおお腹が痛い。
病院へ行ったけれどお腹を触られて、今ではもう覚えていないが胃腸炎だかなんだかと診断をうけ「薬出しておきますね」で締め括られた。その後、くすりをちゃんと飲んでいたが腹痛治らず、悔しさマックスの中やむを得ず旅行に行けないということを一緒に行くはずだった友達に伝えた。

悔しさ悲しさがこみ上げる中、その感情に蓋をする様に腹痛がわたしを包み込んでいた。その後しばらくは、とにかく具合を良くするのにずっと寝ていたため、あまり記憶がない。

日中はこんな感じで寝て過ごしていたが、夜は今頃大阪・京都で楽しんでいるであろう友達の様子が気になって今回の旅行のために作った「大阪に行きましょうの会」のライングループを覗いてみる。


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エア旅行

わたしが寝ていた日中から今現在にかけて、旅行に行けなかったわたしを思ってなのか実況中継のように大量の写真と共にメッセージが送られてきていた。USJについたよ写真から移動中のどうでもいい写真まで、不意を突かれて行っていないこちらも自然と楽しんでしまうようなそんなラインの中のやりとりが臨場感があって楽しかった。

また、USJ土産の赤いちっちゃなぬいぐるみ(わたしが赤をすきだったから赤いのを選んでくれたらしい)を買ったという報告と共に、「このぬいぐるみをあなたとみなします」というようなメッセージが届いた。その後、わたしの代わりとして一緒に記念撮影したり、一緒に寝たりしてくれたらしい。

それが、そのチョイスが独特すぎて
まるで自分がエア旅行をしているような気分を味わえた。

今まで自分のぬいぐるみを旅にいかせて、旅に行った気分になる代理旅行というサービスの話を聞いて、正直何が楽しいんだか…と思っていたが「あれ、意外と面白いアイデアかも…」と少しだけ魅力を理解できたよう思う。

後日、旅行土産と共にそのぬいぐるみを貰ったが、良くみると値札がつきっぱなしになっていて、そこでもまたわたしは旅行に行けなかったけれど旅行に行っていたんだなというリアリティーが感じられて楽しかった。

このなんとも言えない旅行感が、忘れられない旅になった理由の1つ。


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もう1つの理由

あと1つ、この旅行がわたしの忘れられない旅になった理由は、普段わたしをガン無視しほとんど近づくことのなかったうちの犬が、背中合わせに一緒に寝てくれたという貴重な体験ができたということ。(ただ柔らかい布団の上で寝たかっただけかもしれない)

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最後にお知らせ と どうでもいい話

短い文章・詩を書いている 遍く、(amaneku.)です。

まずはお知らせから

noteにて書いた文章を投稿しています。
短い文章ですぐ読めてしまうようなものばかりなので、ちょっとした休憩などのお共にいかがでしょうか。

また、先日の空想雑貨店で作った『天然ドライの植物標本』を7/8(水)まで販売しています。興味お持ちの方はTwitter DMかメッセンジャーに連絡ください。


そしてどうでもいい話

干している洗濯物を真下からみてみると、また違った世界を楽しむことができる!ということを最近発見しました。特に曲線が美しい。

わたしの家ではベットの真上に物干し竿があるのでなせることですが、興味がある方はやってみてください!

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