登山の3種の神器について

登山をはじめるのに最低限必要な装備は、以下の3つです。これ以外はあればいいという程度のものばかりです。但し、冬山や岩登りなど特殊なケースは除きます。

神器その1 草薙のザック
神器その2 八咫(やた)のレインウエア
神器その3 八尺瓊(やさかに)のシューズ

まずは、ザックです。

ザックは登山用ザックであればなんでもOKです。通常は、行程の長さと荷物の量で大きさが変わります。つまりそれなりに登山する人は大体2つ以上のザックを持っています。大まかに分けると

日帰り短時間 20リットル以下
日帰り    20-30リットル
宿泊山小屋   25-45リットル
宿泊テント  45-70リットル

まあ、こんな案配になります。大は小を兼ねるということで、25-30リットルくらいのザックを持っていれば、宿泊テント泊以外はこなせます。なので最初のザックとしてはこのくらいがおすすめです。

ザックを選ぶポイントは、
●背負いごこち:個人差があり、背負ってみての判断
●重量:基本的にほどほど軽量なザックがおすすめです。1Kg 以下のを選びたいところ。
●収納性:これも好みが分かれるところ。外にポケットの少ないシンプルなものを好む人もいますが、わたしは、最低以下を求めます。
 ・サイドポケット:ドリンク・ポール用
 ・ウエストベルトポケット:スマホ、補給食などちょっとしたものを入れる(サコッシュを使えば、これは不要)
 ・外側の大きな収納:中を開けなくてもレインウエアやウインドブレーカーを取り出せる様にする。

ということなのですが、ウエストベルトのある登山用のザックであれば、どんなザックでも大した問題はないと思います。

次にレインウエアです。

これは、割と重要です。命にかかわる可能性があるからです。山の天気は変わりやすいので、朝晴れていても安心はできません。雨に濡れると低体温症などのリスクが一気に上昇します。

ということで、レインウエアは常に携行する必要があります。レインウエアの必須要件は、以下です。

●ゴアテックスやイーベントなどの防水・透湿素材のもの
●季節に応じて、厚手と薄手の2種くらいあればベストです。薄手はウインドブレーカーにも使えます。
●通常の人は重さは気にしませんが、わたしは気にします。上下で500g以下なら嬉しいですが、厚手では無理そうです。

最初の1着としては、250g(上着)くらいの中間的な厚さのものを選べばいいと思います。生地のしなやかさにこだわる人もいます。しなやかな方が当然着やすいですが、生地によっては撥水が弱いものもあります。

レインウエアのパンツも必要ですが、こちらはさほどファッション性もないし、適当でいいかと思います。防水・透湿素材であれば。

最後にシューズです。これは別の投稿にまとめてありますので、参考にしてください。

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三種の神器の他必要なもの
●アンダーウエア(上):化繊かウールの長袖(好みで半袖も可):ヒートテックを使う人もいるが私はお勧めしない。
●ロングパンツ:裏地起毛などされているあるていど厚手のもの(秋期から冬期)。化繊がベスト。綿は濡れるとやっかいだしストレッチ性に欠ける。
●シャツ的なもの:化繊かウールの長袖。他のウエアとの関係で薄手〜厚手までいろいろ
●帽子:その日の気温、天候に合わせて。冬はニット帽などがいい。
●ソックス:厚手のウールまたは化繊のもの
●防寒着:ダウンまたはフリース。これは必須。
●手袋:そこそこ風を通さないやつ。これも必須。
●ネックウォーマー:寒いとき対策
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●飲料水:最低1リットルくらい
●昼食:おにぎり、カップヌードルなど。当日コンビニで買う
●補給食:パン、お菓子など。当日コンビニで買う


あるといいもの
●ザックカバー:雨にザックが濡れないようにする。
●ヘッドランプ:どんな山でも持っていく。万が一のため。
●トレッキングポール:なくても問題ない。
●救急キット:バンドエイド、テーピング、鎮痛剤など。
●サーモス:お湯500ml。他の人がお湯をくれるのでなくても問題ない。


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