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デステニー不要!? 【勇者デスピア】 徹底解説

1.はじめに

先日発売のストラクチャーデッキにて大幅に強化された【デスピア】に、今期の顔といっても差し支えない【勇者】ギミックを搭載した新しいデッキ【勇者デスピア】について徹底解説していきます!!

勇者ギミックは規制の可能性も低く、近日に控えているリミットレギュレーションの変更後も使用可能であることが予想されるためこの時期にも関わらず記事を書くこととしました!

この2つを組み合わせるに至った経緯は勿論、詳細な構築の解説、展開解説、対環境デッキの相性・立ち回り、などこの記事を読むだけですぐに使いこなせる!そんな記事となってますので是非最後までお読みください!

それではまずは組み合わせるに至った経緯からご覧ください!

2.経緯

まず組み合わせるに至った経緯を語る上で2つのテーマの性質を理解してもらう必要があるためそちらから解説していきます!

◎【デスピア】

先日発売のストラクチャーデッキにて大幅強化され、発売当日・翌日の大会でも大活躍したテーマです。テーマの軸となるのは『融合召喚』で、ストラクチャーデッキの新規である《烙印融合》1枚から2妨害+リソースを構えることができます。
従来の【デスピア】は、融合テーマ特有の〝融合するカード″〝融合素材の2〜3種類のカード”が必要なテーマとなっていました。そのため展開に必要なカード枚数の割に、テーマ内のカードで妨害を作ることが難しい無効系の妨害がないため質としては高くない、といった問題がありました。
その問題が《烙印融合》というパワーカードにより解決したため環境に一気に台頭してきました。
構築としては従来の【デスピア】で大量に投入されていた、〝融合するためのカード″と〝融合素材となるカード″の部分を大幅に削り、《烙印融合》に繋がるカードを多く採用しています。
つまり《烙印融合》を通すことが現在の【デスピア】における勝ち筋とも言えます。
しかし強すぎる力の代償とも呼べる弱点を備えてしまいました。。。それが、、、



です。

《烙印融合》というわかりやすいパワーカードの存在から、対【デスピア】相手に《灰流うらら》を持っている際は他に当たるところを全てスルーして《烙印融合》の発動まで待つというプレイが基本となります。
このプレイは【デスピア】が流行れば流行るほど周知されることでしょう。【デスピア】を少しでも回せばわかることなので殆どの構築にて《墓穴の指名者》や《抹殺の指名者》といった《灰流うらら》を弾くためのカードや、そのカードたちをサーチできる可能性もあり《灰流うらら》を打たれる可能性も高い《金満で謙虚な壺》の採用が見られます。
こうしたことからわかる通り

【デスピア】において《灰流うらら》は最大の課題です。

◎【勇者】


言わずと知れた今期を代表する出張ギミックの1つであり、【DーHERO】と並びさまざまなデッキにて採用されているテーマです。
その出張っぷりはかつての【十二獣】を彷彿とさせます。

そんな【勇者】ギミックですが主な特徴としては、《流離のグリフォンライダー》による誘発への耐性《騎竜ドラコバック》による捲り性能の高さ召喚権を消費しない豊富な手数、などがあります。今回注目したのは

《流離のグリフォンライダー》による誘発への耐性です。

誘発といっても無効にしたいのは《灰流うらら》が主です。なので《灰流うらら》を引かれている前提で考えます。
《アラメシアの儀》から入った場合は《運命の旅路》にて《流離のグリフォンライダー》を手札に加えることが出来、その効果により相手の《灰流うらら》を無効にすることができます。そのため相手としては素引きの裏目はあるものの《運命の旅路》に《灰流うらら》を撃つ必要があります。その際装備魔法をサーチする効果は有効となるため《騎竜ドラコバック》がハンドコストとしてサーチすることができます。こういったように【勇者】ギミックは《灰流うらら》の受けとしては最高のギミックです。


というわけで新規によって強化された【デスピア】の致命的な弱点を補うことができるということで【勇者】ギミックを組み合わせました。

先ほども述べましたが【勇者】ギミックは手札コストとしても優秀で、このデッキの最大の噛み合いである《烙印開幕》+《聖殿の水遣い》の動きでは本来大量に手札を消費する《烙印開幕》の展開を少ない手札消費で行えます。
更には《烙印開幕》で《デスピアの道化アルベル》を特殊召還することによって《アラメシアの儀》の『通常召還したモンスターは効果を発動できない』というデメリットを無視して展開につながることが出来ます。詳しい内容は展開の項にて説明します。

【勇者】特有の後攻における捲りの強さも、勝ち筋が《烙印融合》をとおすこと、にあるこのデッキと非常に噛み合いがいいです。
ここまで誘発のケアとして《流離のグリフォンライダー》を使う前提で話してきましたが当然効果を使わなかった際には妨害としても機能します。
無効系の妨害をメインギミックで構えることができないこのデッキにおいて最も対策の難しい、《赫の烙印》に対する《墓穴の指名者》を止められる点も非常に優秀で、余ったトークンは《ガーディアン・キマイラ》の素材とすることでフィールドのカードを破壊する枚数を増やすことができます。

更には勇者ギミックのみでも《リンク・スパイダー》を経由することで《捕食植物ヴェルデアナコンダ》をリンク召還することができ、《烙印融合》に繋がることができます。
その際注意しなければならないのが《捕食植物ヴェルデアナコンダ》の制約によりモンスターの特殊召喚が1度しか行えない為、通常通りの《神炎竜ルベリオン》を使った展開は行わず、《アルバスの落胤》と《捕食植物ヴェルデアナコンダ》を融合素材として《氷剣竜ミラジェイド》を融合召還します。
【勇者】展開に比べ妨害+リソースを構えることができ、次ターン以降【デスピア】の動きに繋がることができます。

このように様々なシナジーがある【デスピア】と【勇者】ですが、当然ですが噛み合わない部分もあります。

それはこのデッキの安定した初動である《デスピアの道化アルベル》です。このカード+《アラメシアの儀》で引いている際はどちらかの動きしかできません。
その為今回の構築では《デスピアの道化アルベル》の枚数を2枚に減らしています。

次は構築解説をご覧ください!

3.構築

こちらが現在使用しているレシピです。
メインデッキから1枚づつ紹介していきます。

メインデッキ

《デスピアの道化アルベル》

このデッキにおける1枚初動です。
1枚から動きとしては

通常召喚効果《烙印融合》サーチ→《烙印融合》発動《アルバスの落胤》《悲劇のデスピアン》を素材に《神炎竜ルベリオン》を融合召喚→《悲劇のデスピアン》効果で《デスピアの凶劇》をサーチ、《神炎竜ルベリオン》効果で自身と墓地の《アルバスの落胤》をデッキに戻し《氷剣竜ミラジェイド》を融合召喚→《氷剣竜ミラジェイド》の効果でエクストラデッキより《烙印竜アルビオン》を墓地へ送り《デスピアの道化アルベル》を除外→エンドフェイズに《烙印竜アルビオン》の効果でデッキから《赫の烙印》をセット

となります。

《烙印融合》1枚からの展開と比べると《赫の烙印》から発動する必要があり、少し妨害の自由度は落ちますが質やリソースの面は何も変わらない強力な展開と言えます。
普通の【デスピア】であれば間違いなく3枚のこのカードですが今回の構築においては【勇者】ギミックと噛み合いが悪い為2枚としています。
《烙印開幕》で特殊する用で1枚、《赫の烙印》で回収した《悲劇のデスピアン》の効果でサーチするために1枚、と最低限でも2枚は必要です。

このカードによる1枚初動の際は《氷剣竜ミラジェイド》の効果で、《烙印融合》による1枚初動の際は《赫の烙印》の効果で除外されることが殆どのため、⑵の効果を発動する機会は少ないです。
また効果はいずれか1つの発動となるので⑵の効果で蘇生した際はサーチ効果は使えないことは注意しましょう。

《悲劇のデスピアン》

《烙印融合》や《烙印開幕》の効果で落としたり、《赫の烙印》の効果で除外することで【デスピア】モンスターをサーチすることができます。
《デスピアの道化アルベル》をサーチすることができる為実質【烙印】魔法・罠のサーチカードにもなります。
そのため《烙印融合》で落とす機会は非常に多く、2ターン目以降も《烙印融合》を発動する際にもデッキに欲しい為2枚目を採用しています。

⑵の効果は【烙印】カードを墓地からセットできリソースとして優秀ですが、展開においてこのカードは殆どの場合《赫の烙印》の回収対象として除外されてしまう為墓地へ残ることがありません。
またこのカードの効果もいずれか1つの発動となる為モンスターをサーチしたターンは回収効果は使えません。
手札融合を多く狙う構築においてはこのカードは3枚採用されることはあると思いますが、《烙印融合》を撃てばこのカードは展開に絡む為基本的には1枚or2枚での採用となると思います。

《デスピアの凶劇》

⑵の効果によりさまざまな融合モンスターを蘇生or帰還することができ非常に小回りの効くカードとなっています。⑴の効果は返しのキルの際に使うことがあります。
主な使い方としては《赫の烙印》の効果で効果使用済みの《氷剣竜ミラジェイド》と共に除外することにより、融合召喚の処理後に《氷剣竜ミラジェイド》を除外から帰還させ妨害効果を復活させることができます。《氷剣竜ミラジェイド》が名称ターン1の効果ではないのは明らかにこのカードとのデザイナーズコンボであると思われます。

《烙印融合》1枚からの展開ではこのカードは絡まないので、次のターンに《烙印融合》にて落とし《赫の烙印》で回収・除外し効果を起動します。その際に覚えておくといいテクニックとして、《赫の烙印》で融合召喚したモンスターはそのターン直接攻撃不可能だが、《赫の烙印》で除外したモンスターは直接攻撃可能、ということです。
このテクニックを使うことでバトルフェイズ中においても打点を伸ばすことができ簡単に1ショットキルを決めることができます。

素引きした際の役割が乏しく、展開に1枚絡めた場合勝負が決着していることも多いため2枚目以降は役割がほぼないため1枚のみの採用となります。

《アルバスの落胤》

《烙印融合》の素材となるモンスターで、超融合のような効果を持っています。しかし特殊召喚する効果などは内蔵しておらず、《無限泡影》のような効果無効に弱いためこのカードに召喚権を使う行為はあまり強いとはいえないです。
エクストラの都合上融合先のモンスターがあまり入っていないのも問題です。環境的に使えるのは、闇属性を素材とする《神炎竜ルベリオン》、光属性を素材とする《烙印竜アルビオン》、融合・S《シンクロ》・X|エクシーズ・リンクモンスターを素材とする《氷剣竜ミラジェイド》、がいます。《神炎竜ルベリオン》・《烙印竜アルビオン》は効果により《氷剣竜ミラジェイド》を融合召喚できます。
つまりこのカードを使うことで出すのは最終的に《氷剣竜ミラジェイド》となります。先行においては《氷剣竜ミラジェイド》は妨害兼リソースとなる優秀なモンスターですが、後攻で捲りとして使うには少々物足りないパワーとなります。
というわけでこのカードはあまり素引きしたいカードではありません。

しかし先述の【勇者】の展開の際に《捕食植物ヴェルデアナコンダ》を使うとその制約により《神炎竜ルベリオン》の効果でデッキに戻すことができないため1枚のみの採用だと2ターン目以降の《烙印融合》を発動することができません。
さらに【デスピア】の台頭により《無限泡影》などの効果無効の採用が増えることが予想され、先行展開で《神炎竜ルベリオン》に撃たれた際に2枚目がないと2ターン目以降の動きが弱くなること、といった理由から今回のレシピでは2枚採用しています。

《聖殿の水遣い》

《烙印開幕》のコストとして非常に優秀です。先行後攻ともに引きたいカードであるため3枚必須となります。
トークンがいる際に特殊する効果は、打点を増やすだけでなく《ガーディアン・キマイラ》のフィールドの融合素材となることも優秀です。

《流離のグリフォンライダー》

先述したように誘発や《墓穴の指名者》を止めるのが主な役割です。素引きした際の役割はないので1枚のみの採用です。

《増殖するG》《灰流うらら》

無難な誘発枠です。

《原始生命態ニビル》

誘発枠・光属性として採用しています。
苦手とする展開系相手に強力な点を評価して採用しています。
環境に合わせて《幽霊うさぎ》や《エフェクトヴェーラー》に変更することもあります。

光属性の枠として《白の聖女エクレシア》を採用している構築を見かけます。
主な役割は素引きして使う物ではなく、《烙印融合》で《烙印竜アルビオン》の融合素材として落とすことでリソースとして使うことだと思われます。
しかし先行展開では効果のトリガーとなる融合モンスターが墓地に落ちることはほぼなく、返しのターンで融合モンスターが破壊されるなどで回収効果を使うことができても、特殊召喚できるモンスターが《アルバスの烙印》しか入っていないため、あまり効果も有効ではありません。となると残りの使い道は手札コストぐらいなものですが1枚で大きく変わる展開はそこまで多くありません。
よって現状の環境では《白の聖女エクレシア》は必要ないと考えます。


《烙印融合》

いうまでもないこのデッキにおける最大のパワーカードです。
基本的には《悲劇のデスピアン》を落としながら《神炎竜ルベリオン》を融合するのが主な役割です。
2ターン目以降では《烙印竜アルビオン》を融合召喚し、その効果で《神炎竜ルベリオン》を出しさらに効果で融合、と繋げることで融合モンスターを横並べすることしワンショットキルを狙います。もし打点が足りない場合は《捕食植物ドラゴスタペリア》を立てて返しのターンに備えます。
3枚入れない理由がありません。

《烙印開幕》

手札コストを要求する代わりに召喚権を使わず【デスピア】モンスターを展開することができます。守備表示で出てくるためバトルフェイズに打点を追加するなどの用途では使えません。
《神炎竜ルベリオン》の効果でも手札コストを要求される都合上通常の【デスピア】の構築においては枚数を削る候補となるカードですが、今回の構築においては【勇者】ギミックとの相性の良さから3枚採用としています。【勇者】ギミックを採用する限りこのカードの枚数を削ることはないと思います。

《赫の烙印》

リソース兼妨害になる非常に優秀なカードです。
しかし発動条件として墓地に《アルバスの烙印》または【デスピア】モンスターが存在することを要求しており、先行後攻共に1ターン目では発動の難しいカードです。
速攻魔法であるためバトルフェイズに発動することは可能ですが、出したモンスターは直接攻撃が不可能なため追撃の役割として使うことはできません。しかし前述の《デスピアの凶劇》と合わせることで追撃を可能とします。
《烙印融合》から展開した際はほぼ必ず展開に絡むこと、2回目以降も発動機会があること、単体で引いた場合に発動が難しいこと、などの理由から2枚の採用としています。
《烙印融合》・《デスピアの道化アルベル》と合わせて引いていた場合は妨害が1個増えます。
《烙印融合》の場合《悲劇のデスピアン》でサーチするカードを《デスピアの凶劇》に変えることで、《デスピアの道化アルベル》の場合《氷剣竜ミラジェイド》の効果を先行で使わないことで、妨害を《氷剣竜ミラジェイド》《ガーディアン・キマイラ》《デスピアの凶劇》により帰還した《氷剣竜ミラジェイド》の3妨害とすることができます。

《金満で謙虚な壺》

初動および《墓穴の指名者》・《抹殺の指名者》などの誘発を弾くためのカードをサーチするのが主な役割です。
除外するのは超融合のエクストラに加え、2枚採用しているカードの中から選択します。《烙印竜アルビオン》は落とす用と融合召喚する用で2枚必要なパターンが多いので飛ばすことはあまりありません。
手札に合わせて必要なカードを6枚の中から選択できるため、確率的に考えると相手視点では《灰流うらら》を撃たないと損する確率が高いためこのカードに撃たれるケースは非常に多いです。
そういった《灰流うらら》の的になるという意味でも非常に優秀なカードです。
ドローできないというデメリットが《ガーディアン・キマイラ》と相性が悪いように見えますが、2ターン目以降はワンショットキルを狙う都合このカードを引いても《神炎竜ルベリオン》のコストとなることが多くあまり発動することがありません。
後攻の際は《赫の烙印》を撃てる機会が少なく、他に《ガーディアン・キマイラ》を出すギミックを搭載していない今回の構築においてはあまり気にならないことが多いです。

《禁じられた一滴》

後手用の札として採用しています。
このデッキにおいてこのカードの手札コストは比較的軽いです。
というのもこのデッキの目指すところは《烙印融合》という1枚のカードを通すということにあるからです。
《神炎竜ルベリオン》による手札コストは要求されるものの《烙印融合》が通ってしまえば妨害とリソースを同時に構えられます。
さらに《氷剣竜ミラジェイド》の効果と打点により相手の盤面のモンスターが多数いた場合でも処理にはそこまで苦戦しません。
こういったことからこのデッキにおけるこのカードは比較的安易に撃てるカードとなります。
サイドチェンジ後はこのカードが先行におけるノイズとなるためサイドデッキには先行用のカードは用意しましょう。
環境が低速・中速になればこのカードは抜ける候補です。しかしミラーでも比較的強く発動機会も多いことから次の環境でもメインに入るのではないかと予想されます。

《アラメシアの儀》《運命の旅路》《騎竜ドラコバック》

《アラメシアの儀》は可能であれば枚数を増やしたいカードではありますが今回は枠の都合上2枚としています。
他のカードは素引きがうれしいわけではないので1枚のみの採用です。

《おろかな埋葬》        

手札に合わせて落とす先を変えることができます。
落とす選択肢は《悲劇のデスピアン》or《聖殿の水遣い》です。
後攻では《アルバスの落胤》を落とすことで《赫の烙印》から展開できることは覚えておきましょう。

《無限泡影》        

誘発兼《抹殺の指名者》で除外する用です。
幻影が規制により環境から姿を消した場合無難な誘発としてメインからの採用も増えることを考慮しています。
また苦手としている展開系相手も弾かれにくい誘発として有効なことも評価が高いです。



エクストラデッキ

《氷剣竜ミラジェイド》      

ストラクチャーデッキにて登場した新規で、1枚で妨害・リソースとなるため非常に優秀なモンスターです。
素材の都合上《烙印融合》にて直接出る機会は少なく、《神炎竜ルベリオン》の効果により出るのが主です。
効果に名称ターン1がないため一度場から離したあとに蘇生・帰還することで妨害効果を再度使うことができ、《デスピアの凶劇》《赫の烙印》と非常に相性がいいです。
破壊された際の効果もエンドフェイズに発動することがメリットとなっており、返しの相手ターンでこのカードが除去された場合でもモンスターの妨害を置くことを抑制できます。
打点が3000と非常に大きいため自爆特攻から効果を使うことが難しいのがたまに傷です。
また《アルバスの烙印》の効果で出せるモンスターの中でも素材の指定が比較的緩く登場機会は多いです。
耐性効果をもたず簡単に除去されてしまうこと、《烙印融合》により2ターン目以降も簡単に出せること、から2枚採用としています。

《神炎竜ルベリオン》         

こちらもストラクチャーデッキにて登場した新規で、カードをデッキに戻しながら融合召喚する効果を持っています。
出す先は主に《氷剣竜ミラジェイド》で、このカード自身をデッキに戻し2回目の《烙印融合》の際にまた出します。
融合素材をデッキに戻すおかげで《アルバスの落胤》の採用枚数を削ることができ非常に優秀な効果です。
また簡単に打点を並べられる性質のためか効果発動後は攻撃できない制約がついており、基本的に自身+@で融合を行います。
《アルバスの落胤》関連の融合モンスターでこのカードのみが光属性であるため《御前試合》などが場にある場合は《烙印竜アルビオン》を使うなどで対応しましょう。

《烙印竜アルビオン》                  

先行では融合召喚するよりは《氷剣竜ミラジェイド》の効果によりエクストラデッキから落とすことが多いカードです。
コストがいらなくなった代わりに素材を除外して融合召喚を行えます。効果を使っても攻撃可能です。
このカードから《神炎竜ルベリオン》へ繋げることで除外した素材をデッキへ戻すこともでき、2ターン目以降で打点を並べるときによく使います。
墓地効果はデッキから【烙印】カードを直接セットできるため、《赫の烙印》を伏せることで妨害を構えることができます。
落とす用と出す用で2枚採用です。

《ガーディアン・キマイラ》

《赫の烙印》により相手ターンに出すことで妨害・リソースとして機能します。また相手ターンに出すことで自ターンでは直接攻撃可能なため打点としても非常に優秀です。
このデッキは《融合》が採用されていないため対象にならない効果が適用されることはありません。
もし後攻の際に使うことになった場合、返しのターンの妨害として2枚目が必要となるので2枚採用です。

《捕食植物ドラゴスタペリア》

融合素材がかなり緩く、融合モンスターを多用するこのデッキではかなり出せる機会も多いです。
例として、《ディメンション・アトラクター》を撃たれた際に妨害効果を使えない《氷剣竜ミラジェイド》ではなくこちらを出したり、先行で《氷剣竜ミラジェイド》を使い《赫の烙印》を伏せた際に《コズミック・サイクロン》などの伏せ除去にチェーンして《赫の烙印》を発動しなければならないとき、などがあります。
《ディメンション・アトラクター》が入るデッキは限られており、筆頭候補とも呼べる【ふわんだりぃず】にはこのカードは強力な妨害となります。
また《赫の烙印》に対し除去を撃たれ発動を強制された場合《ガーディアン・キマイラ》を出しても相手の場にカードがなく効果を発動できません。しかしこのカードであれば質は劣るものの確実に妨害を残すことができます
このように状況にあわせて出すことが多く1枚採用していることで展開の柔軟性が上がる優秀なカードといえます。
また捕食カウンターには乗せたモンスターのレベルを1にする効果もあり、シンクロ召喚を軸とするデッキには有効な場合があるので覚えておきましょう。

《赫灼竜マスカレイド》

《赫の烙印》で出す【デスピア】融合枠が必ず1枚必要なため採用しています。
同じような素材の《デスピア・クエリティス》とは明確に役割が違います。
あちらは光属性であるという点を活かし《アークネメシス・プロートス》の効果適用下でも出すことができます。モンスターの効果自体は弱くはないのですがあまり発動機会はありません。
対してこちらは闇属性であるものの効果に明確に役割があり、場の打点が足りずワンショットキルができないときに出すことで返しの相手の動きを抑制できます。相手のライフにかなりダメージが入っている場合は1、2回しか効果を発動できないパターンもあり蓋として優秀です。
蘇生効果によって出てきた場合はライフを払わせる効果は適用されていないことは注意しましょう。

【デスピア】融合モンスターが必ず必要なのは、《赫の烙印》にチェーンしてフィールドのモンスターを除去された際に、《アルバスの落胤》がない場合融合効果を適用できなくなってしまうからです。

《沼地のドロゴン》《プランキッズ・ウェザー》

超融合枠です。環境によって採用を検討します。

《捕食植物ヴェルデアナコンダ》《リンク・スパイダー》

【勇者】ギミックのみの際に《烙印融合》に繋げましょう
《原始生命態ニビル》を撃たれた場合でも《氷剣竜ミラジェイド》の融合素材を《リンクスパイダー》としていれば、場にモンスターが2体なので《原始生命態ニビル》の効果にチェーンして《氷剣竜ミラジェイド》の効果を使い《捕食植物ヴェルデアナコンダ》を除外、《烙印竜アルビオン》の効果で《赫の烙印》をセットという流れはできます。
しかし《赫の烙印》の回収対象がなく発動できません。つまり妨害は何も無くなってしまうのです。
サイド後に投入されることはあまりないと思いますがメイン戦では撃たれることもあると思うのであまり狙いに行かないほうがいいと思います。

《聖魔の乙女アルテミス》

【勇者】ギミックのみが複数被った手札の際に使用します。
詳しくは展開の項にて


デッキの解説は以上です。

4.展開


初手《烙印開幕》+《聖殿の水遣い》

スタンダードな展開です。

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