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夜明けを待つBLUES

- BLUES -
かれこれ20年近く応援し続けているサッカーチームの愛称。

今回も富良野の”野球チーム”のお話です。
お間違いなく。

たまたまチームカラーが一緒なので…
乗っかりました。

現在、HBLは一時休止中。
各チームとも選手達のモチベーションが気になるところです。
野球を求めて北海道へ来たはずなのに試合が出来ない…
そんな状況で思う事とは。。

野球が止まった日

富良野ブルーリッジは5月9日の試合を最後にリーグ戦中断。
約3週間ほど、試合から遠ざかっている状況です。
富良野に限らず他の3球団についてもほぼ同時期から試合から遠ざかっています。

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しかし、中断はやむを得ず。
いつか再開することを願って過ごすしか…

HBLに渡った選手たち

3月から現在まで選手との会話で、数あるリーグの中でHBLを選んだ理由を話してくれた選手もいました。
当然、私に伝えた理由はごく一部分にしか過ぎず、胸の内に秘めた思いもあると思いますが…

・試合数が多い
・他の独立リーグへのステップアップ
・NPBからドラフト指名
・富良野(北海道)が好き
・野球の技術を磨く
・自分を表現できる環境と考えた

などなど…
大きく分けると以上の理由が出てきました。

そして、話を聞いていると、野球を通じて華やかでおいしい思いよりも、地味で苦汁を味わった選手がほとんどである印象を受けました。

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本州から遠路はるばる日本最北リーグへ来た選手も多いです。
細かく分けると目指しているものは全員違いました。

しかし、根本として言える全員共通事項は「野球が大好き」ということ。。。

選手も一人の人間

今年は雪解けとともに、数名の選手とコーチが音頭を取って全体練習が増えてきました。
HBL開幕前から全体練習が増え、チームで切磋琢磨している姿が見られました。

しかし、選手も一個人であり、野球だけをしているわけにはいきません。
生計を立てるための就労や地域活性化のための社会貢献も必要。

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さらに個人的な事情、家庭の事情が加わると全体練習に参加出来ない選手も…

そこで、チームの中で問題が一つ出ました。

私情で全体練習を長期的に休んだ選手を試合に出すべきか

チームとしての答えは、、
休むのは構わないが復帰した時にチームメイトが納得するようなプレー、練習態度を心がける
という答え。

この答えを聞き、別件のある出来事を思い出しました。

選手及びスタッフは当番制で、朝昼晩の食事をスポンサーである食品会社で受け取り各寮へ配達をしています。
配達は、朝と夕方の2回。
特に、朝の配達が選手にとって鬼門であるとか…

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ある日、私がよく出入りしている寮にて。
寝坊をして受け取り時間を大幅に遅れた選手がいました。
朝から活動する選手にとっては、食事をする時間がなくなってしまい非常に困る状況です。
しかし、遅刻をした張本人に怒る選手は誰もいませんでした。

この現象が起こった理由として。。

・彼が寝坊したことを取り返そうと急いで取りに行った
・日ごろから仲間のために、寮のために率先して働いていた

彼からは何度も謝られましたが、怒る気にはなりませんでした。

要するに、選手個人が何かチームに迷惑が掛かるようなことを起こした(起こってしまった時)際、その前後の行動やその選手の人間性によって事態が良くも悪くも変わるということです。

本章前半の練習参加・不参加問題も同じこと…
と勝手に重ねていました。

立ち向かうBLUES

とは言え、前章までの日ごろの積み重ねや精神論じみた言葉だけでは生き残れません。
「結果」を出し続けなければいけないのがこの世界。
今もなお、全選手が「結果」を追い求めて「努力」をし続けています。

現在は、本来の相手とは違う敵と戦っているかもしれません。
しかし、難しい状況下でありながらも、より一層練習に打ち込む選手も出てきました。
公式戦のネガティブな結果で折れかけた翼をまた広げる選手も…

様々な葛藤で心が揺れながらも、立て直し立ち上がる選手と共に、HBLの夜明けを待ちます…

私は、最後まで「選手first」の気持ちを捨てずに…
皆既月食を見逃し、普通の月を眺めながら誓いました。。。

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本家「BLUES」は、サッカーイングランドプレミアリーグのチェルシー。20/21シーズンUCLを制したことが嬉しすぎて。
『富良野ブルーリッジ』のことも今回だけはそう呼ばずにいられませんでした…

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昔から青が基調のチームに不思議な縁があります。。。

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