「3×3EYES 妖魔の森の遭難者」全4巻読了
「3×3EYES 妖魔の森の遭難者」全4巻読了、2021年11月にサイトで書いてた感想(ネタバレ有)
まず、結論として「読んでよかった!」というのと、記憶が朧気な部分と最終決戦(サンハーラ)読み直したくなった。
これは最後まで読まないと、初期ファンには批判的意見が出るのもうなずけた。ただ、出来れば最後まで、もしくはパイの「八雲が求めてるもの、サンハーラ移行八雲にぽっかり穴があいてる」ような意味の発言と、八雲が追い求めてるが何を求めてるかわからない…葛藤あたりまでは読んで欲しい、というか最後まで読んで欲しい。4巻だから…濃い内容で4巻と思えないボリュームだが本編に比べたらすぐだから全巻一気読みしないとかなり前半きついなこれとは思った。
(自分は葉子ちゃんたちや舞鬼とかみんな楽しそうでそっちでかなり楽しみながら読めた)
で、だいぶ前に「ヘタレながらに、痛い怖いといいながらも勇敢に戦う八雲がいなくなった」というようなあまり良くないレビューを目にして、少しだけ公式WEB掲載されてたものをさらに数年前に読んだが、懐かしいがあまり覚えていなかったし、気になりながらもきちんと読んでいなかった。
ヘタレながらに戦う八雲は確かに前半はいないから、初期に無印ファンがかなり振り落とされたんじゃないかという気がした。
自分も女子高生組みあたりまでならまだしも、その後も結構舐めプに近い感じは有り…や、八雲ぉ!と、あんだけ死闘繰り広げたからと最初は感じながらも不安はあった。
だせど、たパイの「サンハーラ以降の八雲の枯渇」や、「ベナレスのようになってしまうのでは」とか、「八雲の空いた穴を埋めれるのがパイじゃないのが寂しい(意訳)」みたいに語ったのをみて、『あーっ!3☓3EYESだー!』とモダモダして、どっぷりハマった。
あとひたすら舞鬼とパイがかわいい。
未だにひっそり八雲が好きでもパイ達の邪魔はしないようにする舞鬼いい子すぎる…本編の仲間にというか八雲に落ちたか落ちてないかあたりは微妙に覚えてるが記憶曖昧だから、お金ためて買い直さねば…。
昔は押入れが3☓3EYESでみっちみちだったが、電書はありがたい。
話戻して、本編感想。
美智瑠が真実(グリフィンの分身が3人だった)知った時のどんでん返しと、実際の二人に邪険に扱われた…あたりは、もう、無印の「綾小路パイ編」思い出した。
葉子ちゃんにかなりスポットあたってたのも頷けた。
三只眼が出てきて「虚構が不誠実であるとは限らん」と言ったり、八雲との会話から、なんとなく女子高生3人は偽物かもと思ったが、そのネタばらしと一回絶望と切なさとグリフィンの優しいが残酷でもある嘘という悲しさからの、最後に病院に目が見えない子が会いに来てくれて終わるのが無茶苦茶よかったし、やっぱり「綾小路パイ編」を思い出すカタルシスがある気がする。
流れは同じでもまったく違う新しい3☓3EYESとして読めた。
あと、おまけの同窓会で八雲の高校生のときの3人たちや、夏子ちゃんが八雲が幸せそうでよかった…と、切なげな感じがジーンときた。
八雲も学生だったし、そのまま不死人になり…3人がむちゃくちゃ大人になった姿は色々考えさせられる。
八雲が不死人じゃなくなっちゃう=三只眼が居なくなる…だしなぁ。
おまけ漫画ではあと、おにぎりを八雲に作るやつがほんわかして良かった!
パイの相変わらず食いしん坊と八雲への愛の両立っぷりと、ちゃんと無駄遣いを注意する八雲の二人の相思相愛だけど相手に甘すぎない感じが好きだ!
で、なんといっても舞鬼だよ!おにぎり🍙で一番美味しいと言われて、正体ばらさず、こっそり喜んでる舞鬼可愛すぎだし、健気だ。
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