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会計 勘定科目は大事!


会計で一番大事なことは、ルールです(きっぱり)、中でも勘定科目の処理ルールは重要です!
国が違うと、会計のルールも違います。しかし、いろいろな国をまとめて連結するには、例えばIFRS国際会計基準があり、ここに準拠していないと 横串で見てもよれてしまい連結の意味がなくなってしまいます。
国特有(各国税務からくるものや)、担当者の主義主張によるものもあり、各国の担当者は異なる科目で処理したがりますので最後は力で押し倒さないとまとまりません。
わたくし、毎月、取締役会で各国横に串で並べた、収支を説明しているので、増減や内訳は、横並び視点
でじっくり眺めています。「ここなんか増えた内訳何?」とか頻繁にメールでも問い合わせしています。
 
■勘定科目の横並びの重要性
例えば 有価物の売却の 会計処理を例にとって ご説明します。
元は変動費から出た、使えなくなったものを業者に引き取ってもらったり、そこから有価物を回収して、再度材料として投入したりした場合、会計的には 売上のプラス・変動費のマイナス・営業外収益のプラスの処理が
選択肢としてありますが、これはグループでどこで処理をするのか統一しないと連結PLが横串で並べても使い物にならなくなります。以下の図をご覧ください。PLがガチャガチャになってしまいます。
 


同じ処理内容のものは、同じ科目で統一しないといけないという例です。
国ごとに違うという意味で、他の事例もご参考に提示します。
例えば
中国では三項基金なんていうものがあります。
https://www.grantthornton.jp/globalassets/1.-member-firms/japan/pdfs/newsletter/chinatax/chinatax_202004.pdf
 
ベトナムには 謎の911と言う ベトナムで共通の勘定科目を使え!?とか
https://manabox-global.com/2017/02/nineoneone/
 
さらに、ベトナムの税務では 減損という概念がないので、ベトナムと国際会計基準・日本基準では
減価償却費の値が異なってしまいます。(2つの償却費を現地では持たないといけないのです。)
などなど 国によってルールがことなるのですが、ローカルの経理担当者とは国の帳簿と本社に出す帳簿の
ルールが異なるので、2つ作るのはめんどくさいので お国のルールでBS,PLを作ろうとしますが
本社では、統一した科目で集約しなければ、本社で修正してしまうと、連結修正で処理すると
ドリルダウンの意味がなくなっちゃったりするので、本社経理担当者は、各国で好きに処理されないように
たゆまぬチェックと指導が必要になります!
 
■勘定科目の処理を統一する品質維持
勘定科目の品質管理を維持するためには、チェックが必要ですということで、グループ経理会議を毎月開催して、徹底した維持管理とすると同時に、2〜3年ごとに固定費販管費の削減・見直し活動で
勘定科目の使い方の総点検もしています。
 

さらに、毎月連結会社については、計画と実績の差異分析を提出させており、差異分析をする中で
おかしな処理をしているケースを発見しますので、これもグループ経理会議で指摘して 修正させます。
経理担当者は「雑費」大好きで、なんでもここに入れようとしますから、雑費の中身をよく見る必要があります。
事務用消耗品その傾向にありあますが、闇鍋にならないように注意が必要ですwww
 
■DBへの格納方法
勘定科目の使い方を揃えた上で、実績の伝票データ1件毎にDBに格納するわけですが、この際の
各拠点自由に使える明細科目に加えRawデータには連結勘定科目のデータを持たせています。
こうすることで、全社横ぐしの物流費用はいくら?を表(データ)で見たいとなった場合には、即!
データを「並べる」ことができるようにしています。ココ非常に大事です!!


 
この結果 計画と実績で 全社横並びでの分析ができるように、DBを構築しています。

ということで、勘定科目は大事です!というお話でした。

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