「定時退勤」という戦い

先生方、一週間お疲れ様でした。
私は今週は毎日ほぼ定時退勤をすることができました。
大した実績もない、凡才の私がどうして定時退勤できるのか…
一休さんのようなツッコミどころしかない内容ですが、確かに定時退勤はできているので、何かのヒントになれば幸いです。
(まあそもそも定時退勤が普通ではないという労働環境が…笑)

定時退勤には、3つの要素が必要だと思っています。

① 同調圧力に負けないメンタリティー
② 僅かな時間も無駄にしない
③ 基礎代謝を上げる

まず、①から解説していきます。

私は30代前半ですが、ほぼ毎日定時退勤をしています。
しかし、定時退勤をすると皮肉を飛ばされることも多いです。

「やることをやっていないんじゃない。」
「仕事早いですね。さぞ効率良く働いてるんでしょうね。」
「そんなに早く帰って何してるの?」

こういった圧に絶対に屈しないことが大切だと思います。
我々は公務員です。確かに、人事評価などで多少給料の差は出るかもしれませんが、解雇されたり生活苦に陥ることはありません。
定時退勤は正当な権利です。ノルマで動くのではなく、時間で仕事を切り上げる概念をもつとよいと思います。
しかし、児童にかかわる重大事案や、同僚のピンチなどはその限りではありません。あくまで定時退勤は「基本」と考えるのがよいでしょう。


次に②を解説します。
ここからは具体を語ることになります。

・早朝出勤のすすめ
私は6時半には職場に到着しています。
校務分掌などのマスト仕事は6:30~8:00に終わらせます。
この時点で大きな矛盾をしているように思えますが、これで定時には退勤ができます。
放課後は保護者からの電話、急な仕事のが降ってきたり、同僚の相談に乗ったりすることもある。会議も入る。集中力も低い。
それに引き換え朝はいい。脳はスッキリしているし、コピー機印刷機使い放題。誰も話しかけてこない。好きな音楽を聴きながら仕事をしていても誰にも咎められない。
脳科学的にも朝の方が脳が冴えているというデータもあるらしいです。
肉を切らせて骨を断つ、朝三暮四ではないけど、朝の30分は放課後の2時間に匹敵すると思います。

・教室で仕事をする
私は教室で仕事をしています。
具体的に教室でできる仕事を挙げていきます。
・書類の作成 ・授業の構成を考える ・脳死でできる事務仕事
・初見 ・採点、提出物チェック ・掲示物作成

教材の準備や、教室掲示などは子どもと一緒にやります。
みんなの教室だから、みんなで作ろう。という話をします。
ただ、不必要なものは削ります。

では、どの時間にやっているのか。
理科、社会科で子どもが予想を書いている時間。話し合い活動。単元のまとめ学習中。図工の作品作成中。ペア活動中。給食を食べながら。体育の着替えの最中。ワークシートの記入時間など。
1分仕事→机間巡視→1分仕事→机間巡視…。
1分も積もり積もれば30分程になります。PCも持ち込みです。
校務用の遅い重いポンコツを使うメリットはありません。
時間のためにはガンガン私財投入する派です。


・即時フィードバック

宿題は登校した順から見て、返します。
本来一律決められた宿題を出すことには否定的ですが、こればかりは学年の意向もあるので従うしかありませんが、せめて意義のあるものにしたい。
算数は子どもが自分たちで採点できるシステムを作ります。

テストは提出後即採点返却します。
では、最初の子が提出するまで何をするか。
答えを暗記します。記号問題なんてそうですよね。
早くに提出する子は大体学力上位層です。
二枚並べて、両方答えが一致していたら〇にします。
100点の場合はでっかい〇一つ。
一問一問〇をつけるなど、時間と経費の無駄です。
30分を時間制限すれば業者テスト程度の難易度なら、45分で終わります。直しがある場合は前述の空白の時間を使って採点します。

当初は「採点のミスが多い」と保護者の方から苦情もありましたが、4月の懇談会で「即時フィードバック」の利点について話し、理解をいただくようにすると、そういった苦情もなくなりました。

ノートのふりかえり、ワークシートも同じです。
評価に伴うものは、4時間目までに済ませ、給食掃除時間を活用してその日のうちの返します。放課後に提出物は絶対に持ち越しません。
何なら初見も書いてしまいましょう。何か子どもが良い行いをした場合はその瞬間にエクセルを起動して初見を書きます。


最後に③です。
正直③が一番重要だと思います。

20キロのダンベルを50回上げるとします。
何もトレーニングしていない人はとてつもなく時間がかかり、翌日に筋肉痛が残ることも確実でしょう。
逆に日々トレーニングしている人にとっては、数分で終わる単純な作業でしょう。これは教育の世界にも言えることだと思います。

自己研鑽をすることが、定時退勤につながります。
セミナーに行く、公開授業に行く、著書を読むなど、様々な方法でインプットをすることができますが、ここでは一番手軽な「著書」に着目します。
私はバカなので、学習指導要領や生徒指導提要など、固い文章は苦手なので、読みやすい著書を基本としています。

自己研鑽にも種類があります。
ピラミッドの土台となるのは「心理学」と「自己啓発」です。
私の場合はアドラー心理学を基盤にして、成功者のマインドセットを学んでいます。
具体的には岸見一郎さん、testosteroneさん、斎藤孝さんなどの著書がおススメです。

次に学級経営や仕事についての考え方についてです。
具体的には、松尾英明先生、坂本良晶先生、めがね旦那先生、堀裕嗣先生、菊地省三先生などの著書を勉強しています。

最後の教科についての考え方です。
私は国語(年間授業時数が最大)社会科(単純に好き)体育(スポーツクラブでの指導者経験あり)を軸に、家庭科(教員になって好きになった)、そして今年の年末年始は道徳科(どの学年でも平等に35時間)など少しずつ強みを広げています。
国語であれば白石範孝先生、土居正博先生。社会科であれば由井薗健先生。道徳科では森岡健太先生の著書にはまりました。

私も組織に所属しておりますし、自分が中心となるサークルの立ち上げも画策しております。

「損して得とれ」とあります。
確固たる知識と自信をもってすれば、帰宅中、食事中、就寝前などの時間に何もなくとも、脳が授業を勝手に構成してくれます。

長々と申し訳ありません。以上になります。

私の幻燈はこれでおしまいであります。



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