「小学校教員」のマインドセット

近年Twitterでは #教師のバトン というハッシュタグをもとに、教育界のネガティブな情報が拡散されている。
文部科学省批判、管理職批判、職場に対する不平不満…

気持ちはわからないでもない。
私自身、20代講師の頃は上司や先輩による酷いパワーハラスメントを受けた。

具体的には…
・「指導主事訪問の前日の18時に指導案を全て書き直すように命じられた。」
・「ミスした時に『お前なんていつでもクビにできる。』、『一生採用されないようにワタシが委員会に訴えかけてやる。』、『だからあなたはいつまでも講師なのよ。』などの叱咤激励。」
・「休日の仕事についての先輩からの電話に気付かず、翌日から無視される。」
などなど挙げていくならばキリがない。

怒鳴られることも日常茶飯事。
職場を出るのは21時、そこから採用試験の勉強…。
月残業時間は100時間を超えていた。
鬱病にかかり、メンタルクリニックに通いながら働いていたこともある。
出勤中に倒れ、救急車で搬送されたこともある。
10年間でストレス性の胃腸炎で3回かかった。

しかし結論から言うと、私に対してパワーハラスメントを行った上司や先輩は今での元気で自治体で働いている。委員会に異動したり、教務主任を任されたり、順調にキャリアを積み重ねている。

他人を変えるのは困難である。

変えられない他者を嘆いても何にもならない。
勿論、吐き出すことで溜飲を下げる目的であれば理解できる。
ただ、時の文部科学大臣萩生田氏が苦言を呈していたように、言葉を選ばなければ自分たちの首をしめることになる。(ということを自戒を込めて)
物事をシンプルに考えると「子どもの成長に携わる」、「そのために試行錯誤する」という仕事の本質的な部分は本当に魅力的な職業である。
そういった思いもあり、過去のツイートを一掃した。

「過去」→「未来」を見た発信
「他者」→「自分」を主語にした発信

と方向性を転換し

「まず自分が持続可能な働き方を見つける」

ことが最善であると考えた。

確かに、文科省批判、管理職批判、環境への不平不満は一時的に溜飲は下がる。賛同を得られれば、自分だけではない、自分が少数派ではないという安心感を得られる、承認欲求を満たすことはできる。ただ、根本的な解決にはつながらない。

オフラインサークル「A-GoLa」の設立も踏まえて、私は自分を守り、魅力的な部分にフォーカスできるような働き方、マインドセットについて発信していきたい。

・文科省批判、管理職批判、環境への不平不満→劇薬。一時的に気分が高揚し即効性があるが治療には適さない。
・自らの働き方を変える具体案→漢方薬。苦く飲み込み辛いが、長期的に見れば生産性が高い。

劇薬に頼り、賞賛を得た結果、何も残らなかった…
ここ数年、何かこう、違うなと感じていた部分があった。

今後はできるだけ様々な方法で具体を発信し、多くの小学校の先生が本来の仕事の魅力にフォーカスをあてられるような世の中に一石投じたい。


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