スールシャールの資産運用とモウリーニョの盤面ゲーム。
タイトルが個人的な見解というか解釈っす。
さてスールシャール(面倒なので以下ソーシャー)の正式就任がでましたね。
就任以降快進撃のソーシャーだったので、時間の問題でした。
結局何が変わったん?と言われると、リソースの活か方、と言えるんでしょうか。
誰がやったって結局はこれに尽きるわけですが。
モイーズはともかくと、ファンハールもモウリーニョもリソースをいかにして活かすか、というよりも、戦略や狙いありきで選手(駒・戦力)を配置しにかかってたように見えます。チェスか将棋って表現が適切かどうかはさておきまして。
それ自体が悪いわけじゃありませんが、導入やアプローチ、運用に関しては少々ミスった感もありますし、相性もあったことでしょう。
個人的には、20代の主力世代とこの手法がマッチしなくなってるよなあ、という見解。とはいえ一つの時代とタイトルを掻っ攫ったモウリーニョやファンハールなので、そりゃ本人たちからしたら、俺のやり方について来い、従え、っつーのは筋が通るっちゃ通ります。
クラブレベルのタイトルほぼ全部持ってるんだもん。
生意気言う選手はそら気に食わないっすよね。
で、今となっては前時代的とも言えるチームマネジメントも、チームにまとめ役がいればうまくいってました。
テリーやドログバ、サネッティ、イブラヒモビッチなどでしょうか(マドリー時代はさておき)
短期サイクルで消耗するやり方に賛否はあれど、タイトル獲ってますから互いに利害は一致します。
でも結果が出ないと…って感じでしたね。
ユナイテッド二年目でイブラが長期離脱の大怪我したことが個人的にはターニングポイントだったかな、と。彼の移籍で一気にチーム内のまとめ役というか、兄貴分がいなくなってしまいましたから。
あとはポグバがあれこれ不満を、的な流れでどんどん悪くなっていくわ、契約延長したのに補強は遂行されねえわ、右腕はいなくなるわ、でどんどん孤立していきました。
個人的にはこの辺フロントにクレーム入れたいくらいかなり同情もできるんですが、やむを得ないかな、という。
で、ソーシャー登場です。
解任ブーストとも言えますが、まずはリソースをちゃんと活かして、自分たちがスッキリすることから始めます。
それなりのリソースありますし、就任直後は中位下位ばかりが相手でしたから、のびのびやれば結果はついてきました。
単純に、自分たちの強みを再確認して、弱みも見つめ直して、やることやろうや、といったわけなんですが、複雑化する戦術や戦略の中で、いかにこれをやりきるか、っつーことがどれだけ難しいか。
強みを活かして結果を出し、活き活きしてモチベーションも高くなる。
選手は資産なんでうまく運用して増やす。本人もクラブも価値が上がったり、ついてきたりするもんです。
自分の資産価値が上がるほうが選手だっていいに決まってますもんね。
思い返さなくてもファギーもこの路線でした。
基本モチベーター。
まずは強みを最大限活かすことから。モウリーニョはそのあたり消極的というか、最優先ではありませんでした。攻撃とか守備とかの前に、ここが最終的に合わなかったと言えるでしょう。資産は運用して増やすものって考えじゃなかった。とはいえ、ファギーに勝るとも劣らないキャラの監督、という点においては世界に数えるほどしかいない内の一人でしたから、完全な間違いか、と言われるとそうとも言い切れません。
ソーシャーが今ノリノリなのも、手法と彼の背景がマッチしただけに過ぎないのかもしれないですし。
まあ三年契約ということですし、まだ今シーズンどうなるかわかりませんが、うまいビールが飲めるほうが正義だよね、っていう個人の見解を持って終わりにしようかと思います。
いいか悪いかなんぞやらなきゃわからんで〜。