結局Outlinerは何がいいのか
アウトライナーというツールジャンルがある。これは見出しを作るように箇条書きで書き物を貯めていくというものである。私にとってはLogseqがこれに当たる。
アウトライナーをWordのような文書作成ツールとしてではない、別の観点から捉えらえると、競合にはPKMが挙げられる。PKMはメモをひたすら書き続けて自らの知見や考えをデジタルツールに貯めていくという話ではある。
ただ、結局のところ、OutlinerがOutlinerとして良い点というのはよくわからないところである。例えば、NotionやObsidianといったPKMツールはMarkdwon記法を使って箇条書きをすることができるし、トグルリスト機能を使えば、若干Outlinerに近い使い方もできる。
しかしながら、やはりOutlinerが結局のところ使いやすいなあという結論に至った。これは長文のエディタがTypst with Visual Studio Codeに移ったからということもある。長文のエディタが他にない場合、Notionのように多目的に使えるMarkdown エディタを使った方が良い。
では、何がOulinerの独自の使いやすさを産んでいるのか?
私は、様式にとらわれずに済む点と、要素間の移動がしやすい
様式にとらわれずに済む
様々なノートテイク術があるが、これらの問題点は、ワンパラグラフで書くか、長文で書くか、箇条書きといったメモ書きで書くかといった点で悩まされる。
しかしながらOutlinerであれば、箇条書き+インデントを作る、という点があらかじめ決まっているので、メモが構成のしっかりしたものになりやすい。ただの真っ白いエディタにメモを書くというのは思ったよりもストレスになる。一文だと今後見直したときに重要な点を自分で咀嚼できる濃度になるか怪しいし、長文になると、理解が困難なのである。
この点、必ずリスト形式になるというのがわかると、インデント機能を用いてサクサクとはっきりとした構成を持つメモを作ることができるし、そこから長文に落とし込むのも簡単になるというメリットがある。
様式にとらわれず、サクサクとメモが取れるというのはOutlinerの良さであるように思う。
要素間の移動がしやすい
要素間の移動というのは、その箇条書きのバレットを移動できるということである。他のツールでもブロックエディタを有しているものについては、ブロックの移動が可能であるというものもあるが、Outlinerの場合はそれが箇条書きのリストのみになっているというのが相違点である。
ブロックエディタも要素の移動ができるというのがいい点なのだが、Outlinerの場合はインデントに注意しながら要素を移動できるのがいい点だろう。
例えば、一番トップのインデントで色々と書いていたが、それが他のリストの子ども要素として理解できる場合に、簡単にコピペができるために、その書いた内容が死なずに再利用しやすいというメリットがある。
別に他のエディタでもコピペをすればいいだけと言えばそうなのだが、その際のインデントの扱いが段違いに便利なように思う。
以上のように、Outlinerには競合のPKMツールに対する明確な強みがあるように思う。箇条書きが大好きな私にとってはぴったりのツールなのである。