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最近とても眠い。病気レベルで寝ている。

夜勤が明けてからの睡眠、からの二度寝、からの自炊が究極に面倒臭くなりラーメン屋に駆け込む。そして帰って寝る。

次の日の休みも寝て過ごす。あっという間に1日が終わり、夜もきちんと寝る。
早起きして早番に向かい帰ってきて寝る。

そして今。


非常事態だ。何もできていない。

しかしながらこんな生活の中にもグッとくる瞬間が少しはあって、今日はそれを文章に残そうと思う。覚えてる範囲で。何故なら寝ぼけていたので。ハッハッハ。


上記で話した、寝起きでラーメン屋に向かう最中。

時刻は21:30。究極に腹が減っていて、しかし眠気からなにもする気が起こらない。
そういった時は必ずラーメン屋に向かう。

夜の風が心地良い。夏だ。
寝苦しかった日中とは打って変わって、夜になると気温がぐっと下がり、涼しくなる。

夜の散歩。イヤホンから流れるのはスーパーカーのスリーアウトチェンジというアルバム。レコードを探してるのだが廃盤らしく。余談。


「いい子したくてするなんてどうかしてるよ

それなのにどうしてボクを笑えるの?

いい子じゃなくちゃいけないの?」


歌われる言葉が自分の中に落ちていく。

今日の仕事は駄目駄目だったなーとか、財布を忘れて買い物しちゃったーとか、家に帰ったら家の管理会社から電話がきて「ゴミの分別ちゃんとしてください」って怒られたなーとか。そんな今日起こったことを思い出したりした。

ある程度大人になった自分は「まあ仕方ない!自分が悪いんだから!」と諦めることが出来るけど、なんだか今日は違った。

反骨精神の先に見える怒りというか、納得のいかなさとか、そういう青い部分がまだ自分にもあるんだなーと感じた。それがこの曲を聴いたときの心地良さの正体かもしれない。


「もうどれくらい星を数えてるの?

戻れなくて歳を重ねてくの?」


私はラーメンを啜る。幼少期の自分が思い描いた22歳の自分はこんなだったか?いやそんな訳がない。もっと丁寧な暮らしというか、バリバリスーパーウルトラビッグガール!って感じだったに違いない。

と思ったら自分が少し情けなくなったり。



けどそれって、幼少期の自分が想像していた自分というものはとっても人並みな人間なのでは?とも思った。

例えば、恋人がいて結婚して子供ができて〜というものを「普通の幸せ」と仮定すると、そこから異なる道を歩んだ人は不幸になってしまうのか?となる的な。みたいな。

人並みな人間、よく聞く普通の幸せしか知らなかった幼少期の自分が放った空想を、もしかしたら今の私はそれを超越した幸せをもう既に掴み取っているのかもしれない!と思ったら自然と力が湧いてきた。そりゃもうギャンギャン。


「みんな一緒なんて

スリルないんじゃないの?」



側から見たら廃れた女かもしれないが、自分は今とても喜んでいる!廃れた女が喜んでいる!それって奇妙で面白い!


自分は自分だなーと、
ありきたりなことを思ったりする夜だった。




「笑顔の奥に自分を隠しても

素顔のボクはどうか変わらないで!」




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