聖なるうさぎさんへ
TOMORROW X TOGETHERの素敵なリーダー、チェスビン。お誕生日おめでとうございます。今年ももうそんな季節になった。こういう風にきみの誕生日を祝うことで師走の始まりを感じる、そういう感性を持つようになってからもう幾分か経つ。
23.12.03.コチョクスカイドームでのACT:SWEET MIRAGEの公演にてたくさんのMOAに祝われたとき、「誕生日は当事者にのみ特別で、他人からしたら大したことの無いことだ」と言っていたが、私もこの感性に共感した。だからこそ、私の中で彼の誕生日を祝い、心から祝福でき、特別な日として彩ることが何よりの愛の証明になるのだと再認識できた。たしかにTXTに出会うまでは、12/5という日付なんて私にとっては特に代わり映えの無い、走り去ってゆく僧侶の1人でしかなかったのだが、今ではカレンダーに記入して、今か今かと心を躍らせ待ちわびる、年に一度の幸せが詰まった、意味のある日にちに変わった。これが、私が第三者でありながらも当事者のように思い慕うになった、ファンである証明になるのだろう。
実は私は、五人の中で一番スビンさんの考え方に憧れている。水のようにすべてを包み込み寛容であるようでいて、自分の芯はしっかりもっていてその分別とプライドが第三者からでも可視化されているところ。その柔らかさと強さのバランスが色々な人々を引きつけ、愛されるのだろうと思う。
ひとつ、私がスビンさんに重ねてしまう文章を紹介したい。
なんじは断食するとき、頭に油をぬり、顔を洗え。これ断食することの人に顕れずして、隠れたるに在す汝の父にあらわれん為なり。さらば隠れたるに見たまう汝の父は報い給わん。
(『マタイ伝』6章の16~18小節の一部を抜粋)
断食を聖書の意味のままとして捉えるのではなく、アイドルであり続けるが為必要な努力などに当てはめて考える。彼はどれだけ苦しく、悲しいことがあってもファンの前でその苦しみや悲しみをリアルタイムで映し出すことはあまりない。そして彼の中で苦渋が喉元を過ぎ去った時、そっと心の内を吐露する。とても、美しいひとだと思った。
彼なりのアイドルをやる上でのひとつの縛りなのかもしれないが、その精神を持ちやり遂げることができるアイドルはなかなかいない。苦しい時も辛い時も、ファンの前ではいつもの輝きをもって希望を与えてくれる彼は、真の聖人なのだと思いこの小節を思い浮かべるようになった。微笑を以て正義を為せる人なのだと。
こんなふうに彼を尊敬する旨をつらつら述べてみたけれど、一ファンとしては、もう少し人間らしくたっていいじゃないかと思ったりもする。その精神のうつくしさは称えるべきものだし尊敬しているが、どうかファンでなくとも周りには辛さや悲しみを共有し心穏やかになれていますように、と祈るばかりだ。
今回のメントがすこし、自責のニュアンスが含まれていたような気がして心配が募るのだが、どうかこの誕生日を経てきみがきみ自身のうつくしさと、すばらしさ、そしてどれほど愛されているのかを沢山感じて欲しい。
大好きだ!これからも、永遠に。(永遠はないと言うけれど、私はそれでも限りなく君たちと刹那的な永遠を紡いでいきたいと思う。)
23.12.05. 白昼夢
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