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はじめてのギャラは500円でした (3)

「世界三大言い訳」って、知ってます?
昔お世話になったビジネススクールで講師の先生が教えてくださったんですけど。

お金がない
時間がない
自信がない

って、この3つがそうなんですって。

世界じゅうで、いろんな場面で、よく使われてる言い訳だけど、
これを言う人は絶対に成功しない!と力説されてました。

聞いたときは、(ふーん そうなのかぁ・・・)と
例によって例のごとく、薄らボンヤリ思っただけだったんですけど。
初期の頃の自分ビジネスのこと書き始めて、ふっと気がついたんですけどね。

わたしは、この言い訳、どれも使ったことないわ。

ていうか、むしろ。

お金がない。とか
時間がない。とか
自信がない。とか

そーいうこと、言いたくなくて。

だって。
どんなに実際そうだったとしても、これを言ったら終わりだから、

言わないでいい状況を
自分に作ってあげたくて。

それで、選んだ(というか、流れ込んだ)選択肢が、
【副業】だったというわけなんです。


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えーとね

気取っても仕方ないんで、言っちゃいますけど。

お金、欲しかったですねー。

その頃、ジャズダンスにのめり込んでて、スタジオを3つ掛け持ちして受講してたんですけど、そのお月謝が
Aスタジオは 6000円×4クラス 24000円
Bスタジオはチケット制 10000円のを2月に3回買う感じ
Cスタジオは3ヶ月制で39000円だから、ひと月13000円
合計が、52000円/月

この他に、年に2~3回の公演のためには
個人レッスン1回9000円を何度でも受けたかったし
群舞で一緒のメンバーとはスタジオ5000円/1時間を何度も取りたかったし
衣装代、メイク用品、作品ごとのシューズ。

行けばたまにはお茶もしたいから、そのお茶代。
終電に間に合わなければ、タクシー代。

もちろんこれだけじゃなくて、ふだんの食費や家賃。幼稚園の学費。
夫が勝手に作ってきた借金の返済。

会社のお給料は、その頃、手取り15万くらいだったから
お財布はいつも空っぽ。

貧乏だと割り算と引き算が得意になるそうですが、
いつも頭の中で、割り算と引き算をしてました。


ついでに、時間もなかったです。

会社の終業時間は17時だけど
仕事が終わるのは早くて19時。
会社からスタジオまで1時間半。
レッスンが始まるのが18時。

駅から走って走って、やっとスタジオに辿り着いたら、
もう振り付けが終わってた、なんてことは、しばしば。
みんな振りがわかって動いてる中、
一人で右往左往するって辛いもんですよ・・・

そして、振り付けがわかってないから、
次のレッスンまでに、個人レッスンが必要で。

仕事も途中で切り上げて会社を飛び出してきてるから
埋め合わせするのに時間が必要で。

もちろん家事もあるし。
子どもはいるし。
幼稚園に上がったら、毎日お弁当だし。

時間の方でも、引き算と割り算の連続。

お金が欲しかったです。
時間が欲しかったです。

それが「ない」とは、
一度も口にしたことなかったけど
喉から手が出るほど欲しかった。

かけ算や足し算もしたかった!(笑)


ま、あのね。

ここまで読んでこられた方はお気づきだと思うんですが。

わたしのおバカさんなところは、この状況で、
(どうしても、ダンスは、やるんだ)
と決めてたところよね。
別にプロ目指してるとかでも、何でもないのに。


でも、踊りたかったの。
子どもの頃、習いたかったのに習えなかったダンスを
やっと習えるのが嬉しくて、手放したくなくて。

ぜんぜん上手くもないし、体が柔らかくもないし
外見に関しては絶望してたし、
それこそ自信なんかなかったけど、やりたかった。


だから

お金がないとか
時間がないとか
自信がないとか
そんなものに邪魔されてなるものかと思っていました。

事実は、お金も時間も自信も、ない。ないないだらけ。
でも、「ないです」って言ったら、
「じゃ、やめたら」というだけのことでしょう。
それだけは、嫌だったのよね。

・・・で。

出した結論が

会社と関係なくお金が手に入るようになれば
会社に時間が取られなくなるんだから、
時間も増えるんじゃないか?

という。

あらあら、引き算と割り算ばかりしてたら
他の計算ができなくなっちゃったのね・・的な?(苦笑)

でも、うっかりいただいた500円の図書券が、
この発想と結びついたとき

会社のほかに、もうひとつ収入源をもつ。

ということが、わたしにとってリアルな選択肢となりました。
これが、わたしの今へ進む扉を開くカギだったようにも思います。


お金がない
時間がない
自信がない

この3つは、わたしには、何かを「しない」ためには
使っちゃいけない言葉のように感じられます。


そうじゃなくて


お金がないから
時間がないから
自信がないから

「だから、やるんだ」と選んで、行動する。

そうすることで、これまでと違う景色が見える世界へ
誰でも行けるのかもしれません。


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