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人生には、とても残酷なことが起こる。
わたしの人生には、もう
これ以上哀しい出来事は
起こらないと想っていた。
それは奢りだったのか、
或いは
油断か…
何の覚悟もできないまま
不意に失ったと告げられた
かけがえのない存在…
逢えなくなった約束も
断ったお出かけも
全てが後の祭りで。
お別れをすることも叶わず
ただただ失われた
らしかった…
あなたの訃報を知ってから
半月が経ったころ…
あなたはやっと
わたしの夢に、現れてくれた。
そしてその1週間後に
再び…
その内容も、
わたしに優しく
自分がもうこの世界にいないこと
を
伝えてくれているようで…
泣きながら目醒めるわたしは
少しずつ
納得してゆく…
全てはわたしに含まれているから、
本当はいつでもあなたを感じることは
できる。
わたしの中で
あなたの笑顔や声やその存在が
損なわれることは
決して、ない。
永く生きながらえてしまう
と言うことは、
大切なモノをひとつずつ
削ぎ落とされるように
失ってゆくこと
なのかもしれない…
けれど。
わたしの中のあなたも
あなたへの想いも。
わたしと共に
永遠に在る。
そんな風に得意の屁理屈を捏ねながら
この涙を何れ
きっと
笑顔に変えてゆこうと想う…
わたしも光の世界へ還った時に
たくさんあなたに伝えられるよう…
まだまだ様々な体験をして
この世界を謳歌し続けてみるよ…?
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