マガジンのカバー画像

コーチングのネタ帳

77
ビジネスコーチングをしています。書籍やクライアントとのセッションを通して学んだことを1日ごとにUPしています。コンサル、コーチング、カウンセリング、教育などを生業にしている方の参…
運営しているクリエイター

#営業

共通点が多いほど親しくなれるのか?

営業活動をうまくやっていくには、先方の趣味が同じとか、出身地が同じとか、共通の知人がいるとか、何らかの共通点があると有利だと言われますが、それには科学的な根拠があるのでしょうか? 共通点があると、交渉事がうまく進行しやすいというのは事実のようです。 このテーマは、心理学者フリッツ・ハイダー認知バランス理論でうまく説明できます。 人間関係は、3つの符号の積が「+」になるように働く人はP・O・Xの3つのプラスとマイナスが「バランスのとれた状態を好む」「バランスが取れていない場

お客さまと信頼をつくる単純傾聴について

若いころ、技術・知識・経験が乏しい中、あるプロジェクトのプロジェクトマネジャーにアサインされたことがあります。顧客やベンダーから矢継ぎ早にくる質問の回答に四苦八苦しながら対応しました。今となっては良い思い出です。 プロジェクトマネジャーなので、顧客から信頼してもらうことがプロジェクトの成否を分けると言っても過言ではないが、大したスキルもなかったので、良いところをなかなかアピールできませんでした。 そんなとき「ザイアンスの法則」を活用しようと考えました。 やったことは、毎

売れた理由ではなく、買わない理由は?

「どうやったら数字をのばせるか?」「マネタイズしたい」これに類似する相談は多いです。過去の成功事例を分析したり、受注先の顧客に購買理由を聞くことで、ある一定の仮説を導き出せます。しかし売れた理由には、運やタイミングといった「再現できない偶発性」が含まれるのは事実です。「ちょうど検討していた」「共通の友達がいて紹介してくれた」などラッキーパンチによる事例で仮説を作ることは、再現性の低いものになります。 お客様の80%は商品を買わない買わないと決めた顧客は、明確な理由があります