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通信小説 ビートルズとともに始まる 第1話予告編「ジョン・レノンとともに始まる」by Terry Holiday

本編はFacebook「A DAY IN THE LIFE WITH THE BEATLES ~人生の何気ない1日をビートルズとともに」の「び~とも通信」で読むことができます。
A DAY IN THE LIFE WITH THE BEATLES~人生の何気ない1日をビートルズとともに | Facebook


1980年12月8日、凶弾によりジョン・レノン死去。

報道通り、事件現場になってしまった、ニューヨークのジョンの自宅ダコタ・ハウスには、連日大勢のファンが集まった。皆泣いていた。喪失感からの所謂ジョン・ロスは日に日に募っていく。復活アルバムとしてジョン健在を示したダブル・ファンタジーの、ジャケット写真を撮影したセントラル・パークにもファンは集まっていた。まだ事実を受け入れられない人もいる。

「ジョンはまだ生きているんだ。私の中にはね」

パークを訪れたファンの一人が同行者に話している。

「僕はそうは思わないね。ジョンはもういないんだから」

同行者は苛立つように反論しても、そんなことで下らない口論にはならなかった。

「うん、その通りさ」

二人とも互いの気持ちを察して、只々悲しんでいる様子だ。

「あれ? あれは、ヨーコじゃないか?」

その時、セントラル・パークにヨーコ・オノが、楽器ケースを持ったミュージシャンらしき人物たちと一緒にやって来た。そしてまるで、ビートルズのルーフ・トップ・コンサートのように告知なしの、路上ライブ演奏を開始した。

「皆さん、プラスティック・オノ・バンドです。もちろん、ジョンも一緒ですよ!」

ヨーコが呼びかけると、その場に、目の前に、ジョンが現れた。

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