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【パイロットインタビュー第1弾】分身ロボットカフェから人材事業部へ転進!もえさんのキャリアへの挑戦!

OriHimeパイロットインタビュー、記念すべき第1回目はもえさんです。
もえさんは2022年1月より公認OriHimeパイロットとしてDAWNで勤務を始め、現在は人材紹介サービスFLEMEEでもOriHimeを活用しながら営業職として活躍しています。
そんなもえさんに、パイロットになったきっかけやこれからの目標などを聞いてみました。



病気や体のこと

──まずはもえさんの身体の状況や病気のことを教えてください。

私は症状がたくさんあり、病気のデパートのような状態です。そのため、診断名が1つでは言い表せないのですが主に自己免疫性の疾患で、確定診断は難しいです。
病気を発症したのは6年前の30歳の頃でした。病院を転々とする日々が続き、そこから治療的な診断がつくまで3年かかりました。
その後、免疫療法を行いましたが筋力低下や脳血流の問題があり、座位を長時間保つことが難しいのでティルトリクライニング式の電動車椅子を使用し、ヘルパー制度を利用しながら生活しています。
以前は何時間でもできていたことも短時間でぐったり疲れてしまうようになり、日常のほとんどをベッド上で過ごしています。また、内臓の問題で食事制限もあり、外食が好きだったのにそういった「場」に行くことができず寂しい思いをしました。

PCを操作しているもえさん

OriHimeとの出会い

──OriHimeのことを知ったきっかけは何ですか?

身体の状態がつらく、耳で聞くことしか気を紛らわす方法が無かった時にオリィさんのClubhouse(音声のみのSNSアプリ)を聞いて知りました。
3年間、入院や症状で空白の日々を過ごし、今の身体でどうやって本来の自分を取り戻し、再構築していったらいいのか先が見えない日々を過ごしていました。
その時にオリィさんのお話を聞いて「すごいな。私と年齢も近いのに、私はそんな発想したことなかった。こんな人が今の現実世界にいるなら、未来はきっと明るいのかもしれない!」と希望をもらったんです。
活動に共感し、何か応援できないかと思ったのでまずはオリィ部に入部し、その後常設店オープンに際し、OriHimeと自身の可能性を試してみたくてパイロットに応募しました。

オリィ部:オリィの自由研究部 (β)の愛称。
「孤独の解消」を目指し、車椅子や分身ロボットなど発明を続ける吉藤オリィと、そこに集まる有志、応援する人達のコミュニティ。たとえ外出困難、寝たきりになったとしてもテクノロジーを活用してできることを拡張し、楽しく生きていける未来を目指す自由研究部

教育学部出身の友人もビックリ!周りの反応

──パイロットになって周りの反応は何かありましたか?

みんなOriHimeのことを知らなかったのですごく驚かれました。「東京に行ったら会えるの?」と実際に会いに来てくれた友人もいます。
もともと私が教育学部出身で、教員をしている友人も多かったので、そういった方面の人たちにOriHimeを知ってもらえるのはとても嬉しかったです。
家族も、接客している様子が楽しそうだねと興味を持ってくれています。

こんな変化が!! ──自分自身の変化──

──自分自身の中で変わったことはありますか?

外出したりすることが好きだったので、病気になってそれができなくなった事がとても辛かったんです。「どこでもいいから誰か外に連れ出して!」と発狂してしまうことも多々あって……。でもOriHimeでお仕事をするようになってそれが無くなりました。OriHimeでなら外に出てどこにでも行けるから。
社会復帰は諦めていましたが、OriHimeでなら働くことが出来ました。ここでの経験が自分の自信になり、いろんなお仕事へも挑戦してみよう!と、どんどん意欲が湧いてきました。OriHimeのおかげで本来の自分を少しづつ取り戻せてきています。

もえさんとOriHime

嬉しかった体験

──パイロットとして働くうえで嬉しかったエピソードなどはありますか?

接客したお客様から「本当にここにいるみたいだね」と言っていただけたことが、自分の存在を認めてもらったような気持ちになり嬉しかったです。
また、自分で作ったハンドメイドのアクセサリーを実際に雑貨店に置いてもらって販売していて、「ピアスだけど、イヤリングに変更できますか?」などの要望も直接聞けるし、どういった方が購入されているのか、などのニーズもわかるのが嬉しいです。

もえさんが作成したハンドメイドアクセサリー

もえさんの勤務状況

──OriHimeパイロットとしての現在の勤務状況を教えてください。

最近はFLEMEEのお仕事をメインにやっているので、DAWNでの勤務は少しお休み中です。
というのも、オリィ研究所が昨年から開始したテレワークで企業と障害のある人を繋ぐ人材事業部FLEMEEチームの営業職に就いたんです。営業もオンライン上で行っていて、普段はビデオ通話等で進めているんですが、実際にDAWNへ足を運んでくださる企業様もいらっしゃいます。その際には私がOriHimeに入って接客を体験してもらいながら商談を進めています。パイロットの皆さんの経験や学んだことの先にもっと多くの選択肢ができるよう、現在はこちらの事業に注力しています。

これからの夢

──もえさんの今後の展望や夢を教えてください。

地方にもOriHimeを広めて、いろんな人に実際に操作して体験してもらいたいです。
また、病名が未診断であるために患者会などもなく、相談できる環境が無かった自身の経験から、そういった方々の集まれる場を作ろうと、『ゆるふプロジェクト』という活動を同じような境遇の当事者たちと行っています。
「今、先が見えない」ことでたくさんの不安を抱えている方たちのともし火になるような活動を行っていきたいと思っています。

DAWNのOriHimeで接客中のもえさん

あとがき

活発で明るいイメージのもえさん。
OriHimeにログインして商談を進める姿は、同じパイロットから見てもかっこいいなと感じています。
OriHimeパイロット、FLEMEEの営業職、ハンドメイド作家と3足の草鞋を兼ねるバイタリティーにはとても驚きました。
不安や困難を抱えた方々への、新たな選択肢や居場所作りを行っているもえさんのこれからの活躍にも目が離せません!!益々のご活躍を応援しています!
もえさん、ありがとうございました!

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あなたもぜひ一度、OriHimeパイロットに会いに来ませんか?
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『分身ロボットカフェ DAWN ver.β』
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