DMCUC ガブリエル・XENOM青黒退化 解説
1.はじめに
今回は「DMCUC」という、C(コモン)UC(アンコモン)のみのカードで対戦する特殊レギュレーションの、「死神明王ガブリエル・XENOM」を軸に据えたデッキの紹介です。
一応DMCUCのリモートの32人大会で4勝1敗の6位まで行けました。
けっこう強力なデッキです。
2.デッキレシピ、コンセプト
デッキレシピはこちらとなります。
デッキコンセプトは、「死神術士デスマーチ」を「死神明王ガブリエル・XENOM」を進化元に出し、「龍脈術 落城の計」で「デスマーチ」を手札に戻すことで「ガブリエル・XENOM」をバトルゾーンに残して、それを軸にビートダウンしていく、というものです。
「ガブリエル・XENOM」は攻撃時に3枚の墓地肥やしを行いながら相手クリーチャーを1体破壊する効果を持ち、パワーも11000とCUC環境であればほとんどのクリーチャーに負けない数値です。
とはいえ、これだけでビートダウンするのは無理があるため、「有象夢造」による展開や、「ベッドウ=ロウ」のアビスラッシュによる即時打点の形成なども絡めて勝ちに行くという形になります。
3.採用カード解説
・死神明王ガブリエル・XENOM(4枚)
このデッキの主力クリーチャーです。
先述の通り盤面制圧力が非常に高いクリーチャーです。
また3枚の墓地肥やしにより、「有象夢造」、「失われし禁術の復元」、「魔弾ルナンド・ストライク」の出力の上昇にも貢献してくれます。
注意点として、墓地からエンジェル・コマンドかデーモン・コマンドを回収する効果は強制です。
そのため墓地にいた方が嬉しいのに、勝手に手札に入ってしまうこともありがちです。
また、破壊効果は3枚墓地肥やしをしなければ発動しないため、終盤は山札不足で破壊効果を使えないなんてこともあります。
・死神術士デスマーチ(4枚)
「ガブリエル・XENOM」の依代となるクリーチャーです。
単体スペックもCUC環境であれば未だに十分強力なもので、特に「特攻の忠剣ハチ公」をブロックして止められるのはとても重要なところです。
・龍脈術 落城の計(4枚)
退化に使用する呪文です。受け札としても一応。
最後の詰めの段階では相手のタマシードを戻すことで、「トテントン<ベア子・star>」などをSトリガーにさせないといったプレイングも重要です。
・AQvibrato(4枚)
登場時に1枚引くシンプルでかわいいマジックのクリーチャーです。
2ターン目に最も出したいカードです。
・激光魚(4枚)
このデッキの影の主役ともいえる超重要なマジックのクリーチャーです。
初動で使って「ガブリエル・XENOM」を捨てることはもちろん、中盤以降は「有象夢造」で何度も場に出し、必要に応じて「有象夢造」「落城」などを回収できます。
・有象夢造(4枚)
「ガブリエル・XENOM」に並ぶキーカードです。
蘇生先は「vibrato」「激光魚」「デスマーチ」の3種で、これらでアドバンテージを稼いだり、ブロッカーを立てたりします。
Sトリガーもあり、受けとしてもかなり重要な1枚です。
・失われし禁術の復元(3枚)
中盤以降に使うユーティリティ性に優れたカードです。
「有象夢造」による盤面形成と、「落城」による退化の2択を使い分けられます。
Sトリガーもなぜかついています。
早めに「有象夢造」を墓地に置いておく、「激光魚」であえて「有象夢造」を拾わない、などのプレイングも、このカードを有効なSトリガーとして運用するための重要なプレイングです。
・芸魔山鷹 トリノドミノ(4枚)
マジックから革命チェンジでき、出た時効果でなんとカードを3枚も引けて、2枚も捨てられます。
墓地肥やしとしても一級品ですし、チェンジ元に使ったクリーチャーを次のターン「有象夢造」で出すことで、更なるアドバンテージに繋がります。
・ベッドウ=ロウ(2枚)
アビスラッシュとTブレイカーを併せ持つ♡クリーチャーです。
墓地から突如3点の打点を追加でき、フィニッシャーとして働きます。
ここからは環境に応じたカードを入れた自由枠となります。
・Dの天災 海底研究所(4枚)
このデッキが非常に苦手とするスター進化デッキに対して一定の効力を発揮するメタカードです。
相手に使われても若干嫌なので、その対策も兼ねています。
・魔弾ルナンド・ストライク(3枚)
軽量のパワー低下呪文で、墓地の枚数に応じて威力が上がります。
なんといってもコストが2と軽く、「激光魚」で必要に応じて回収して唱えるといったことがしやすいのが魅力です。
「ガブリエル・XENOM」の除去効果は強力ですが、それだけでは間に合わない時もあるので、そうした時非常に役立ちます。
中盤以降はSトリガーとしても十分な威力となります。
4.相性
相性については対戦経験がまだそこまで多くないため、あまりあてになりませんが一応
・マジック
割と有利だと思います。
最大戦力の「チャトランガ」でも「ガブリエル・XENOM」は討ち取れず、「ガブリエル・XENOM」の盤面制圧がかなり刺さります。
「AQsabbath」などによる「ガブリエル・XENOM」のバウンスは厳しいですが、体感としてはかなり楽に戦えます。
・スター進化系
かなり不利だと思います。
「パーリ騎士の心絵」という最悪なメタカードの存在に加え、「ドトウ変怪<シュトルム.鬼>」のバウンスが刺さり、どうにも戦いにくいです。
・イソレイト系
五分五分くらいだと思います。
「有象夢造」でクリーチャーを展開しながらちまちま殴っていけば、「怨念スクラッパー」を踏んでも再展開は容易です。
「ガブリエル・XENOM」はさほど仕事しないので、小型獣+「ベッドウ=ロウ」で勝ち切る形が良さげです。
・ハチ公
こちらも五分五分といった感じです。
Sトリガーはそれなりの枚数があり、攻撃を凌ぐこと自体は十分可能です。
とはいえ、ガチンコジャッジには弱いので、負ける時は負けます。
またブロッカーは「デスマーチ」のみのため、下手に「ガブリエル・XENOM」に退化できないのも難しいところです。
5.おわりに
今回は「ガブリエル・XENOM」を退化先とした青黒退化デッキの紹介でした。
CUCでもヒロイックな切り札の活躍を楽しめ、細かい立ち回りも練りがいがある、楽しいデッキです。
興味があればぜひ組んでみてください。
読んで頂きありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?