見出し画像

メキシコシティの旅(2) 官庁街・クアウテモック地区

ソカロ広場から西進するとベラ・アルテス宮殿という美術館がある。この美術館の前は秋葉原みたいな繁華街と観光地区の間を幹線路が走っていることから横断歩道が非常に混み、スリの巣窟として知られている。一人旅なのでたまには後ろをキョロキョロする必要がある。その先のアラメダ公園はホームレスやストリートギャングの溜まり場といった場所で、若い男の子がベンチに座っている他の男の子をサッカーのシュートよろしく、思い切り蹴り上げていた。人気がない状態でひとりでこの場所を歩くのはやや危険な雰囲気だ。
アラメダ公園を抜けてレフォルマ大通り(革命大通り)のクアウテモック(CUAUHTEMOC)地区に入ると風景が一変する。この日はマラソンとトライアスロン(自転車)のレースをやっていて、警察などもところどころにいる。そしてこの辺りまで来ると外資系のオフィスビルが軒を連ねており、雰囲気のよいカフェやレストランも多く現れる。空気も爽やかでおいしい雰囲気すらする。
メキシコシティは地域によって雰囲気や治安が大きく異なっており、セントロ周辺は少し離れると生ごみやおしっこの匂いが鼻をつく。あくまで現代メキシコの中心はこちらの官庁・ビジネス街であり、旧市街=セントロの近くには低所得層が集まっているというイメージである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?