今回の帰省の意味
筆者は、京都で育ち、東京で学生生活を送っている。そして、一人暮らしで怠惰な生活を送って太っている。
今年の夏休みは例年に比べて時間に余裕があったから長めに帰省をすることにした。今回の帰省は自分に生活を改め痩せろというメッセージを受け取るという意味を持っているように考えざるを得ない。
帰省初日、初めて会った祖母には、「あらまあ、こんなに太って。初めて会った人は名前より先にデブの人という印象を持つわ」と言われた。また、実家に早めについてくつろいでいると、帰宅して来た母は、形相を変えて、「取り返しのつかないぐらい太っている。ここで立ち戻らないと、人生取り返しがつかなくなる。」と言われた。親戚から言われる分には痒くはあっても、心にはあまり響かない。
しかしながら、ジャンカラの悲劇ともいうべき出来事に直面することになった。その日は、小学校の同窓会があった。2次会で吐くほど飲んで、朝からジャンカラでカラオケを男3人、女2人でする運びとなった。その途中、オールをした自分は居眠りをした。そしてその眠りから覚めた時、残りの4人は恋愛話を話していた。急に起きて割り込むのも躊躇されたので自分は目を閉じて黙ってその話に傾けていた。すると、ある女の子が私についてこう言った。
「この子は他の人も含めて一緒にいる分にはいいけど、2人にはどうしてもなれない。こんなんだもんね。(前後から太っていて清潔感がないというニュアンス)」
この言葉を浴びた私は、そのまま寝るふりを続けたが心は相当程度にえぐられていた。
人はなかなか自分自身の手によって自分を変えることはできない。だからこそ、人との関わりを本質的に求め、他者からの影響を受けて年を重ねて行くことになっているのだと思う。そして、他者との関わりの中で何かを変えたいと思う機会を得られるかは天の導きによるのだと思う。そしてこの導きは何回も訪れる訳ではなく、その導きを感じ取る感性によりしっかりと掴まないと好転させることはできない。
今回の帰省はまさに天が自分に痩せるための機会を用意してくれたのだと思う。二度と得ないかもしれないこの経験を無駄にしないように今後も精進していきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?