【構造】一級建築士「構造力学で5点以上を得点する」(備忘録)

公式サイト


はじめに

合格者の本試験における構造力学の平均点は 5 点を超えている。合計点での基準点をクリ アするため、構造力学で 5 点以上(16%)を得点し、30 問出題される構造で得点を稼ぐことが必要である。本格的な学習が始まる11下旬までに、構造力学の基本的知識を身に付けておく必要がある。そもそも、一級建築士の構造の問題は、どのような問題が出題され、各問題の点数はどのくらいかを把握する必要がある。


【構造】(学科Ⅳ) 20年間の出題傾向 ※H15~R4年

  1. 【応力度・断面性質】出題数 23問(出題確率4.0%)

  2. 【部材変形】出題数 20問(出題確率3.5%)

  3. 【静定構造物】出題数 35問(出題確率6.2%)

  4. 【不静定構造物】出題数 18問(出題確率3.2%)

  5. 【判別式】出題数 3問(出題確率0.5%) ※H21からでR1、R5年に出題

  6. 【崩壊荷重】出題数 10問(出題確率1.8%)

  7. 【座屈】出題数 11問(出題確率1.9%)

  8. 【振動】出題数 8問(出題確率1.4%)

  9. 【荷重】出題数 24問(出題確率4.2%)

  10. 【地震力】出題数 11問(出題確率1.9%)

  11. 【木構造】出題数 33問(出題確率5.8%) ※毎年出題され、近年2問出題

  12. 【RC構造】出題数 70問(出題確率12.3%) ※毎年出題され、近年4問出題

  13. 【鉄骨構造】出題数 74問(出題確率13.0%) ※毎年出題され、近年4問出題

  14. 【SRC構造】出題数 11問(出題確率1.9%) ※H27年からR4年 出題なし

  15. 【壁構造】出題数 5問(出題確率0.9%) ※総合問題で出題

  16. 【構造総合】出題数 25問(出題確率4.4%) ※ほぼ毎年出題され、近年2問出題

  17. 【地盤】出題数 26問(出題確率4.6%) ※毎年出題され、近年2問出題

  18. 【基礎】出題数 32問(出題確率5.6%) ※毎年1問出題

  19. 【耐震設計】出題数 36問(出題確率6.3%) ※毎年出題され、近年2問出題

  20. 【構造計画】出題数 18問(出題確率3.2%) ※ほぼ毎年1問出題

  21. 【木質材料】出題数 20問(出題確率3.5%) ※毎年1問出題

  22. 【コンクリート材料】出題数 20問(出題確率3.5%) ※毎年1問出題

  23. 【金属材料】出題数 20問(出題確率3.5%) ※毎年1問出題

  24. 【融合問題】出題数 15問(出題確率2.6%)

20年間の出題数568問 ※誤差12問(出題確率100.0%)
H15からH20までの6年間は、出題数25問。それ以降の14年間は、出題数30問。



【構造力学】

A 力のつり合い・反力:不安定・安定(静定・不静定)の判別式

B 静定構造物(反力3以下):

C 応力度、座屈、変形:
・許容応力度より小さいことが安全側になる応力度(σ:シグマ)は、単位面積当たりの応力であり、垂直応力度、せん断応力度(τ:タウ、最大せん断応力度)、曲げ応力度(最大曲げ応力度)がある。また、軸方向力と曲げモーメントが作用する場合の応力度もある。
・座屈は、座屈を起こす最小の荷重である「弾性座屈荷重」を6種類の座屈長さから求める。
・変形には、「ひずみ度(ε:イプシロン)」を求める部材変形、「たわみ(δ:デルタ)」と「たわみ角(シータ)」を求める梁変形がある。

D 不静定構造物(反力3越え):


⑴ 序 章 力学を学ぶ上での基本事項

不安定・安定(静定・不静定)の判別式:「N(反力)+S(部材)+R(剛部材)-2K(支点)<0…不静定、=0…安定で静定、>0…安定で不静定」


⑵ 第1章​ 静定構造物の反力

静定構造物は、「力の釣り合い条件式」(ΣX=0、ΣY=0、ΣM=0)が成り立つ。


⑶ 第2章 静定構造物の応力① (静定梁の応力)

部材内に生じる「応力」(内力)には、「軸方向力」(N、引張力を+)「せん断力」(Q、時計回りを+)「曲げモーメント」(M、引張側を凸)がある。等分布荷重が作用する片持ち梁(傾斜した直線Q図、2時曲線のM図※wl2乗/2)、等変分布荷重が作用する梁の応力(単純梁、片持ち梁)


⑷ 第2章 静定構造物の応力② (静定ラーメンの応力)

集中荷重が作用する片持ち梁系・単純梁系ラーメン、等分布荷重が作用する単純梁系ラーメン、モーメント荷重が作用する単純梁系ラーメンの応力、スリーヒンジラーメン


⑸ 第3章 静定トラスの応力① (トラスの性質・接点法)

軸力が生じない「ゼロメンバー」(L字型接点、T字型接点)。静定トラス応力の解法:図式解法(示力図)と算式解法による「接点法」


⑹ 第3章 静定トラスの応力②(切断法) /第4章  断面の性質と応力度①


静定トラス応力の解法:「切断法」。断面の性質:断面一次モーメント(S)


⑺ 第4章 断面の性質と応力度②

断面の性質:最大たわみの断面二次モーメント(I)※I大=たわみ(量)小=たわみにくい、図心軸に対する断面係数(Z)、断面二次半径(i)※i大=座屈しにくい。


⑻ 第4章 断面の性質と応力度③

単位面積当たりの応力「応力度」:垂直応力度、せん断応力度、曲げ応力度、軸方向と曲げモーメントが作用する応力度、座屈、弾性座屈荷重、ラーメンの座屈長さ


⑼ 第5章 変形と不静定構造物①

部材の変形、不静定構造物、不静定梁


⑽ 第5章 変形と不静定構造物②

分割モーメントと到達モーメント(剛度と剛比)、不静定ラーメン(水平力が作用するラーメン、不静定ラーメンの曲げモーメント)



おわりに




主な仕事内容のご​依頼・ご相談方法


ご依頼・ご相談のお問い合わせフォーム


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?