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ラジオドラマ、もっと聞きたいなあ!

昨日、NBCのラジオドラマを聞いたあと、出島についてネットで調べてみたら、アラアラ、私は何も知らなかったのネ、ということがわかった。やはりラジオは人生にお土産をくれる。

事の始まりが平戸のポルトガル商館の閉鎖で、そのあとがまとして長崎出島が建設されたというのがまず一番目の知らなかったこと。平戸の商館と出島は同時には機能していなかったのだね。

付き合い先としてポルトガルをとるかオランダをとるかという苦悩が幕府にはあったようで、最終的に、オランダ国王の勅許を持ったオランダ東インド会社と幕府の契約で出島が開設された、のね。オランダ国との交易地というよりは、オランダ東インド会社の極東営業所を長崎に置かせたということだった、のね。しかも、オランダ人が出島から外に出ることは原則禁止。島に入れるのも高野聖と遊女と役人くらい。高野聖がオッケーだったのは面白いですなあ。

商売のタネは年に一回、二隻だけやってくる帆船だけ。そりゃ南蛮渡の品物が高いわけだ!

その後、幕府の意向に振り回されて、出島はかなり紆余曲折があったという。火事にもあったが、商館の再建には時間がかかったという。

本国からの船が三年近く途絶えた時は幕府も食糧などを救援したらしい。南蛮人は手持ちの本や家財道具を随分手放したらしい。

ナポレオンひきいるフランスがオランダを占領して傀儡政権を樹立してからの約四半世紀は、出島が唯一、オランダ国旗を掲げていた場所だったらしい。この時はアメリカ航路で商売をしたようだ。

開国とともに役目が薄くなり、やがて東インド会社も解散。何の式典もなく、出島は埋め立てられ、長らく正確な位置もわからなくなっていた…

沿革だけみてもドキドキするじゃないか!長崎にあった事実上のオランダの飛び地。遊女と坊さんが自由に出入りしていた謎の治外法権。寄せられる世界の情報と恐怖と興奮。

連続ラジオドラマ『出島』をやるべきでしょう(勝手に叫んでいる)。一日10分の連続ドラマ。全国向けに放送。面白いと思うがなぁ。

さあ、問題はこれを、NBCがやるか、NHKがやるか、である。いや、いきなりFM Nagasakiがやったりしたらビックリであるが、ありえない話ではない。それが昔から不思議な動きをするFM Nagasakiだ。東京支社制作で半蔵門収録…レーティング週間にはミュージシャンとかゲスト出演者に招きかねないな。いかんいかん。それはいかん!(笑)

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