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日本の放送百年百局 5 中部日本放送

日本の放送百年百局 5 中部日本放送


開局の経緯
1945年
12.25:第一期発起人会開催。中部日本放送株式会社創立の方針決定
2.27:発起人拡大のための懇談会
1946年
1.22:資本金1000万円、出力1kwの放送局開設免許を逓信院に申請。申請者は中部日本放送株式会社。設立発起人総代に愛知県商工経済会(現・名古屋商工会議所)会頭代行・三輪常次郎氏。
1949年
12.15:創立事務局設置(中部日本新聞社内)
1950年
3.5:資本金を5000万円に増額、出力を10kwにして免許再申請。
5.1:発起人会で資本金8000万円に増額決定
7.3:本社および演奏所の建設地決定。名古屋市中区新栄町4丁目15
10.31:定款を定め、株式募集開始
12.15:創立総会開催。日本最初の民間放送会社設立
12.26:放送法、電波法に基づき改めて免許申請。競願者もなく免許条件が100パーセント満たされていたため書類処理が真っ先に終わった。そのため、免許番号1、コールサインJOARを獲得した。朝日放送からNRとARの交換提案があったとの話が遺されている。「Nはナゴヤ、Aはアサヒに掛かるから適当」という考え。

1951年

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1.6:本社、演奏所起工式
4.21:予備免許
5.12:鳴海送信所竣工(愛知郡鳴海町伝治山)。基部絶縁頂冠付円管鉄塔型。110m、3方向5段支線付
7.27:電報通信社・吉田社長より「経営効率上12月開局にしてはどうか」と打診されたが拒否。
8.17:22.40、試験電波。「JOAR中部日本放送、1090キロサイクルで試験電波を発射します」(津島民雄アナ)
8.27:サービス放送開始
8.31:JASRAC畑沢理事長来社
著作権契約の不備を指摘。月20万円を提示。
放送開始直前(早朝)に「NHKの半額」で妥結。
9月1日06.30 ラジオ放送開始

JOAR 1090kC 10kW

【ラジオ開局初日のプログラム】

この日よりしばらくは1日2回の休止時間を挟んで完全生放送続く。

5.30 本社スタジオおよび鳴海送信所の送信機に火入れ、開局第一声
「ちゅうぶにっぽんほうそう、JOAR、1090キロサイクルでお送りいたします。皆さん、おはようございます。こちらは名古屋のCBC、中部日本放送でございます。昭和26年9月1日、わが国で初めての民間放送、中部日本放送はこんにち只今、放送を開始いたしました」(宇井昇アナ)
6.30 朝の調べ「小鳥啼くハワイ」他(宇井)
6.55 服飾講座 朗読「ミラボー橋」(稲蔭千代子アナ):五金用品。BGM「聖母の宝石」

06.59 戦後初のラジオCM(精工舎のメロディチャイム)放送。リスナーからは「チンコロカンコロ」と呼ばれた。精工舎では、この頃ラジオ各局にメロディチャイムを贈呈していたようである。
  時報(服部時計店寄贈の時報装置)「精工舎の時計がただいま7時をお知らせしました」
7.00 N「桑港講和会議特命全権・吉田茂、ハワイ到着」
7.15 リズムアワー 
 30 コメディ「忘れ物」(劇団CBC)
8.00 N  
 05 町から村から 
 15 木琴演奏 
 20 講和通信(桑港から)
9.00 N 
 05 社会時評
 15 朝のおさらい「長唄・鶴亀」
 30 座談会「あなたの相談室」
10.00 N
 05 ラジオ・ドクター(宮田重雄):三共
 20 子供の音楽
 30 メンテナンスのため休止

11.00 N
 05 開業記念式典実況中継。CBC管弦楽団の伴奏で社歌「東海の虹」披露
11.30 CBC見学記
12.00 N・天
 15 ストップ・ザ・ミュージック(公開クイズ 栗谷俊男アナ)
 45 落語:日本ゴム
12.55 新国劇「鈍牛」(御園座より生中継):丸見屋
14.30 ドラマ「愛の贈り物」(劇団CBC)
 45 合唱「社歌・東海の虹」伴奏:CBC管弦楽団
15.05 コンクール入選発表会
 30 五長老座談会
16.00 N
 15 メンテナンスのため休止
17.00 N
  05 東海名妓歌合戦
 45 子供のための鞍馬天狗:明治製菓
18.00 N・天:玉子シャンプー、パイロット万年筆
 15 尾張萬才
18.30 記念番組「浜松風」(西川鯉三郎他)名宝劇場より:日本電気
19.00 N・天
 15 バラエティーショー「謳うCBC」名宝劇場より:地元有力企業七社
21.30 CBCからのおしらせ
22.00 N
 15 音楽「夢へのいざない」
  30 放送終了

【番組】中部日本放送この年の主な番組
「朝の調べ」 月~日 6:30-7:00 -1952.3
「町から村から」月~日 8:05-8:15 -1952.9
「ストップ・ザ・ミュージック」(栗谷俊男アナ他) 土 12:15-12:45 -1959.3
「社会時評」 月~日 9:05-9:15 -1953.10
「今日のご案内」 月~土 7:50-8:00 「今日のデパート案内」として現行
「仲よしクラブ子供音楽会」(稲蔭千代子アナ) 日 18:30-19:00 -1955.4
「日曜劇場」 日 20:00-21:00 -1953.10
「学校放送」 月~土 9:15-10:00 -1955.10
「バイバイゲーム」(玉井亮三アナ) 火 20:00-20:30 -1958.3
「ラッキーとんちゃん」 火 18:30-19:00 -1952.10
「ティールーム」(茂木乾一郎アナ他) 日 14:05-15:00 -1972.4
「国会中継」

1952年
7,3 テレビ放送局開設の免許申請。
1953年
  本局周波数を1070kcに周波数変更。
1954年
3.15 豊橋放送局開局 JOAE
12.3 - テレビ放送に予備免許交付
1955年
10.28 CBC会館建設着工。
1956年
10.30 テレビ放送に本免許交付[4]。
11.15 CBC会館竣工。
11.30 CBC会館落成。
12.1 テレビ本放送開始(JOAR-TV、5ch)日本テレビ・ラジオ東京・大阪テレビ放送とのフリーネットでスタート。
1958年
6月 北海道放送(HBC)、ラジオ東京(KRTV)、大阪テレビ放送(OTV)、ラジオ九州(RKB)とテレビニュースネットワークに関する協定を締結。
1959年
10月 ラジオ(名古屋)周波数を1030kcに周波数変更。
1962年
2月  ラジオ(名古屋)周波数を1050kcに変更。
1978年
11月 ラジオ(名古屋)を1053kHzに変更。ラジオ送信所を三重県桑名市長島町に移転。

2003年

12.1 地上デジタルテレビジョン放送開始(JOAR-DTV、18ch)

演奏所 愛知県名古屋市中区新栄1-2-8



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