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韓国KBS日本語放送の名物番組『玄界灘に立つ虹』 月曜日の男・ドクター・シン。

韓国KBS日本語放送の名物番組『玄界灘に立つ虹』で90年代から活躍する『週末の男』ことドクター・シンが、1/6放送分から月曜日の担当となりました。短波や中波、またはアプリのストリーミングでお聞きいただけますが、webのオンデマンド放送を聞くのが一番手っ取り早いです。

http://world.kbs.co.kr/service/program_listenagain.htm?lang=j&procode=hello
2020/1/6の項目をクリック

さて、ドクター・シンは1960年代生まれの音楽プロデューサーで、かつては開局まもない頃の民放SBS(ソウル放送)で、日本のオールナイト・ニッポンにあたるような人気DJ番組のディレクターをはじめ、さまざまな音楽・芸能番組のプロデューサーを担当していた『韓国芸能界のど真ん中』にいる方で、現在もアイドルグループのプロデューサーや、売り出しなどに活躍しています。
 彼は、番組をお聞き頂くとわかりますが、日本語がペラペラです。中学時代、ロック情報を入手するために日本のロック雑誌を手に入れ、日本のラジオを聞いていたため(なんと、鶴光のオールナイト・ニッポンの常連リスナーだったとのこと)完全独学で日本語をマスター。高校時代から大学時代にかけては、まだ放送では禁止されていた日本の歌謡曲やロックをディスコテークやクラブでかけていた(つまりDJ)という人。日本が大好きで日本ドップリかと思いきや、ヨーロッパ言語や中国語まで操って世界を飛び回っていたりする『謎の東洋人』でもあります。
 そんなドクター・シンが担当する『玄界灘に立つ虹』月曜日ですが、基本的にはメール投稿をもとに進められます。しかし、これななかなかハードで、番組での採用ハードルは高く、また、テキトーなことを書くとコテンパンに叱られます。まあ、明るい人なので『兄貴』みたいな接し方なんですが。
 最近はこんな『ハードなパーソナリティ』がいなくなりました。優しいキャラクターのほうがメールも集まりやすいのです。しかし、ソウルの兄貴・ドクター・シンは、ビシビシとリスナーをしごいてくれます。
 また、この番組は韓国の番組らしく、権力に対する忖度はありません。自国でも他国でも『民に迷惑をかける存在』には厳しい言葉が飛びます。ただし、ドクター・シンの場合はかなり風刺を効かせます。
 なかなか日本国内では難しい『辛口社会派プラス芸能裏情報満載』の番組が、ソウルから、週に一度30分聴けるのです。まさにオトナのDJ番組。世間話ももちろんありますから、のんびり聴いていても楽しめます。

日本の、いや、日本語のラジオで、ワタクシが推薦する5人のラジオパーソナリティの一人として、申龍さんことドクター・シンを推薦します。


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