アッバス・キアロスタミ監督の映画「ホームワーク」を観た。 1989年に公開されたイランのドキュメンタリーだが、監督が執拗にこどもたちに「どうして宿題をしてこなかったのか?」と問うだけの映画だ。 こどもたちの両親は四割近くが文字を読めず、あるいは読めたとしても仕事の忙しさのため宿題を手伝うことはできない。 体罰は当たり前のように行われ、「罰とは?」と訊かれると、「(ベルトなどで)ぶたれること」とこどもたちは答える。 一方で、「ご褒美とは?」と訊かれると、こどもたちは
今日ご紹介する本は、神谷美恵子『生きがいについて』という本です。 神谷美恵子という人は精神科医で、ハンセン病と向き合った医師として知られています。 そんな彼女が1966年に出版した本が『生きがいについて』で、今やこれは日本の名著の一つとして広く知られています。 皆さんは生きがいという言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか? 「私は○○を生きがいにして生きている」 とよく言いますね。○○に入る言葉は、抽象的なこと、たとえば人の笑顔を見ることを生きがいにしている
今更ながら堀江貴文『多動力』を読んだ。 この本はとても刺激的で、まずはじめからとても面白い。 01.寿司屋の修行なんて意味がない 第一章から堀江氏ならではの、挑発的とも言える発言だ。 しかし、もちろん堀江氏のなかではこんなことは当たり前のことで、むしろ普通の日本人が伝統的な修行や下積みなどを素晴らしいことだと思っていることを心底不思議がっているのだろう。 なぜなら堀江氏は、この本のなかでも、あるいは他の書籍やいろいろな媒体において、とにかく今すぐやることが大切