健康ブーム違和感は曖昧なコトバから?
カラダにいい・栄養がある・健康に効く…
なんとも曖昧で具体性がない言葉たち。
何か食品を選ぶ時、出会うことの多い言葉たち。
これらをマジメに反論するとエネルギーが取れるだけでジャンクフードだって生命活動を支えているではないか、となる。栄養って何?
本当は、不足しがちな栄養が多く含まれる。ということなのだろうが、なぜかそうは言わない。
そして、消費者も
「野菜は捨てるところに栄養があるんだよ〜」
「健康のためにビタミンB12摂らなきゃ〜」
などと何かで知ったことを言っている。が、本当にわかっているのだろうか…。
結局のところ、理解を伴わない知識が蔓延すると何が起こるだろう?
根拠のないものまで垂れ流されるようになるリスク
美と健康のために芸能人の真似をして散財し、何も手に入らない人が周囲にいないだろうか。(きっとそれも楽しいのだろうけど、挙句、健康を損ねていたら残念。)
なので、人が作った記事に流される前に、なぜそれが効果を生むのか?をしっかりと勉強し納得すること。
歯科医として驚いたことがあった。
猛毒性のフッ酸(HF)と虫歯予防に用いるフッ化ナトリウム(NaF)を混同してフッ素は危ないと言う記事を真に受けているニュースだ。そもそも作用が違う。の割にヘルシーといってフッ化物が多く含まれる緑茶とか魚とかを食べていたりすることなんかもあったりして。
(とはいえ、食品中のフッ化物に関して知識ないため、調べて追記します)
曖昧な言葉を正しく解釈する重要性。
上の3つ以外にも、カラダが歪んでいる・この成分は危ない・バランスが崩れている・〜(部位)に効く…
具体性が不足している言葉。それぞれどう意味なのかを改めて解釈することを社会の習慣にしなければデメリットばかりを負うことになるのではないだろうか。
「健康ブーム違和感は曖昧な言葉から?」初稿 Mar.5.2019
illustration by はみがき先生
text by 斉藤ヒロユキ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?