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痛みどめは服用すべき?

脱力教室、齋藤です。
歯科という仕事柄、日常的に抗生物質や消炎鎮痛剤を処方していますが人によってお薬に対するイメージはまちまちだなぁと思うことがあります。
困ったらすぐ飲みたい人、極力避けようとして痛みを我慢する人、いろいろです。

今日は個人的な意見として、筋緊張が引き起こす諸症状(緊張型頭痛、顎関節症、痛みに近いコリ…etc)に対するお薬の考え方について述べたいと思います。

服用するなら、早い方が良い?

筋緊張由来の症状には主に消炎鎮痛剤が使われると思います。ロキソニンとかポンタールなどですね。

例えば、緊張型頭痛の症状が出始めた時を想像してみましょう。その時の表情は患側の表情筋がこわばりますよね?(いわゆる辛そうな顔です。)
そうすると、そのこわばりにより側頭筋の耳の上あたりの筋線維が収縮します。これはあごを後ろに引っ張る筋線維なのですが、頭痛を感じやすい部位でもあります。
つまり、頭痛で顔をしかめていると皮肉にも頭痛を強める結果になってしまいます。

そこで、頭痛を感じ始めた段階で消炎鎮痛薬を服用した場合はどうでしょうか?緊張型頭痛にはそこそこ効果が出るので、痛みが治っていれば顔をしかめることもありません。
痛みの負のサイクルから早々に抜け出すことができるというわけです。

予知される痛みにも。

薬の服用を勧める場合は他にもあります。例えば、低気圧になると顕著に症状が発現する人、ある一定の仕事をすると必ず調子が悪くなる人(庭の草刈りとか)などは消炎鎮痛薬を手元に準備しておいても良いと思っています。

症状が出なければ良いですが、痛みなどが出始めた時に早めに服用することが可能です。

ということで

筋緊張由来の症状には消炎鎮痛薬が効くことはそこそこあります。それも一つの痛みコントロールだと思っています。
絶対に嫌だ!といことでなければ、かかりつけなどに相談して試してみて下さい。各症状で合うor合わないというのもあるでしょうし、保険適応の可否も関係しますのでご確認ください。

ちなみに筋緊張に対して筋弛緩薬や抗うつ薬を処方されているのをよく見かけますが、効果が出ているのはあまりみたことありません。患者さん自身も効果を感じてないことが多いように思います。
どうなんでしょうか?いろんな意見を聞いてみたいです。

R2/12/3 H.Saito

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